“イベリア半島対決”　焦ったポルトガル　スペインの堅守が勝因

＜ポルトガル０―０(PK2-4)スペイン＞決勝進出が決まり喜ぶスペイン代表の選手たち

欧州選手権準決勝 ポルトガル０―０（ＰＫ２－４）スペイン

（6月27日）
　初優勝を目指すポルトガルと、史上初の連覇を狙うスペインの“イベリア半島対決”。最後はＰＫでの決着となったが、攻撃的なスペインのもう一つの顔、堅守が相手エースを封じたことが勝因と言えそうだ。

　ポルトガルは何度も攻め込んだが、スペイン守備陣はＣ・ロナウドだけはほぼ完璧に封じた。チャンスらしいチャンスを与えず、後半４４分にはカウンターからロナウドが決定機を迎えたが、シュートはゴール左上に外れた。思うような攻撃ができず、時間切れ間際での焦りが失敗の理由だったようにうかがえた。

　ＰＫ戦の明暗を分けたのが、４人目。スペインのセルヒオラモスが決めた後、ポルトガルの４人目アウベスがクロスバーに当てて外した。スペインの５人目セスクが決めて、２大会連続の決勝進出を決めた。

　これで前回の欧州選手権、１０年のＷ杯、そして今大会の決勝トーナメントで９試合連続無失点。セスクは「４年間で３度も決勝に進めるなんて信じられない」と話しながらも、視線は史上初の大会連覇に向いていた。