×

スウェーデン“スパイ疑惑”記者が会議のぞき見

[ 2012年6月18日 06:00 ]

欧州選手権

 大会が佳境に入る中でスパイ騒動が起こった。17日付の複数の英紙は15日のイングランド―スウェーデン戦を前にホテルで行われたイングランド代表のミーティングを同宿していたスウェーデン人記者がのぞき見し、先発などの情報をスウェーデン代表に伝えたと報じた。A組は最下位だったギリシャがロシアを1―0で破り、逆転で決勝トーナメント進出。チェコは1―0で共催国ポーランドを下して8強入りを決めた。

 “事件”が起こったのは試合当日の15日、イングランド代表が泊まるウクライナ・キエフ市内のホテルだった。サンなど複数の英紙によると、スウェーデン紙のビルガー記者が宿泊する5階の部屋から外を眺めたところ4階で行われていた同代表の作戦会議が見えたという。天窓のブラインドが開いており、同僚と双眼鏡を向けるとビデオや戦術ボードが約40分にわたって丸見えだった。

 先発メンバーやセットプレー時の作戦などが分かり、同記者は「われわれにとって特ダネ。コメントを求めてスウェーデン協会に連絡し、目撃した情報を共有した」と語った。サン紙によると、同協会広報は「非常に助けになった」と認めた。その効果があったのか、スウェーデンは2―3で敗れたものの、FKから2得点した。イングランド協会関係者は「試合に影響はなかった」としている。

続きを表示

2012年6月18日のニュース