両チームに退場者！荒れたＥＵＲＯ開幕戦は引き分け

＜欧州選手権　ポーランド１―１ギリシャ＞今大会最初のゴールを決めたポーランド代表ＦＷレバンドフスキ

　ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は８日（日本時間９日）にワルシャワで開幕し、１次リーグＡ組の開催国ポーランドと前々回王者ギリシャの対戦は、両チーム退場者を一人ずつ出す荒れた試合となり、１―１で引き分けた。

　試合は序盤からポーランドが攻勢に出ると、次々と好機を作り出していく。前半１７分、右サイドを突破したＤＦピスチェクのクロスに、ＦＷレバンドフスキが頭で合わせてポーランドが先制。

　先制されたギリシャは、同４４分ＤＦパパスタソプロスが２枚目の警告で退場となり、試合の半分を１０人で戦う苦しい状況に追い込まれる。

　しかし、ギリシャは数的不利ながら同点に追いつく。後半６分、右クロスからゴール前での競り合いでボールがこぼれると、後半から投入されたＦＷサルピンギディスが押しこんで同点。

　後半２４分、ポーランドＧＫシュチェスニーがベナルティーエリア内で、サルピンギディスを倒して一発退場。ギリシャは獲得したＰＫを主将ＭＦカラグニスが蹴るが、交代で入ったＧＫティトンにセーブされ、逆転できない。

　１０人対１０人となった試合は、両チームがいくつか好機を作り出すが決められず、勝ち点１を分けあって終了した。

　ポーランドは圧倒した前半に追加点を決められなかったことがひびき、ギリシャは逆転のチャンスだったＰＫを決められなかったのが悔やまれる。

　１次リーグＡ組の第２戦は１２日に行われ、ポーランドはロシアと対戦し、ギリシャはチェコを迎える。