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W杯最終予選モード突入!ザック 就任後初の“かん口令”

[ 2012年5月28日 06:00 ]

<日本代表・浦和ユース>ザッケローニ監督がイレブンに指示を出す

練習試合 日本代表6―0浦和ユース

(5月27日)
 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が情報漏えい防止のため就任後初のかん口令を敷いたことが分かった。この日行った浦和ユースとの練習試合(30分×2本)は急きょ公開されたが、関係者によると、指揮官は選手に対し、報道陣に情報を漏らさないよう指示したという。6月3日のW杯ブラジル大会アジア最終予選初戦オマーン戦(埼玉)に向け、ピリピリムードが高まってきた。

 浦和ユースとの練習試合を急きょ公開にしたザッケローニ監督だが、その一方で選手に対しては異例の指示を出していた。この日から合流した、ACL出場選手を除く国内組も参加しての練習前のミーティング。「プロフェッショナルなんだから、そういうことも考えて内部のことは明かすな」。関係者によると、指揮官は厳しい表情でこう訴えたという。

 「今までそんなことを言われたことはなかったですね」。ある選手が明かしたように、10年8月の就任以来、ザッケローニ監督がチームにかん口令を敷いたのは今回が初めて。この日の練習後の取材エリアでも、選手はみな指揮官のお達しを早速実践。質問が細部に及ぶと「詳しいことは言えません」と口を閉ざした。

 現在はインターネットで世界中の情報収集が可能。24日のメンバー発表の会見の席でも指揮官は「われわれが対戦相手の情報をたくさん収集するように、いろんな手段がある昨今、相手も日本のいろんな情報を集められる」とし「相手に一つのアドバンテージも与えたくない」と情報漏えいに過剰なほど警戒を強めていた。

 関係者によると、特に指揮官が気を使っているのが、非公開で行われたときの練習内容やミーティングの内容という。自ら「最大の目標」と語っているW杯出場へ、ACミランをリーグ優勝へ導くなど数々の修羅場を経験してきたイタリア人指揮官が、本番1週間前にして本気モードに突入した。

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