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10得点目決める!香川、最終予選3連戦へ弾みつける

[ 2012年5月23日 06:00 ]

練習で細貝(右)と競り合う香川

キリンチャレンジカップ 日本―アゼルバイジャン

(5月23日 エコパ)
 日本代表は23日、静岡・エコパスタジアムでアゼルバイジャン代表との国際親善試合に臨む。マンチェスターU(イングランド)への移籍が秒読み段階のMF香川真司(23=ドルトムント)は現在代表9得点で、釜本邦茂氏に次ぐ史上2番目に若い23歳67日での代表2桁得点を目指す。自身の背番号と同じ10点目を挙げ、6月のW杯ブラジル大会アジア最終予選3試合に弾みを付ける構えだ。

 3次予選を連敗で終えたザックジャパンにとって、アゼルバイジャン戦は単なる親善試合ではない。最終予選につながる重要性を感じている香川は前日練習を終えると、強い決意を口にした。「(W杯アジア3次予選)ウズベキスタン戦で負けている。結果にもこだわる必要がある」

 トップ下を任されるドルトムントとは違い、アゼルバイジャン戦では左MFで起用されることが濃厚だ。もちろん、求められるものが何かは心得ている。「パスだけではなく、積極的に、強引に仕掛けることも大事」と、よりゴールに近い位置で勝負することを意識。さらに「次で代表通算10点目?まだ10点。もっと上がいる」と言い切った。それでも23歳67日での代表2桁得点は、22歳248日の釜本邦茂氏に次ぐ若年到達。Jリーグ発足後では岡崎の23歳175日を抜く歴代最年少記録。香川は釜本や岡崎のような生粋のストライカーではないだけに、あらためて得点力の高さが浮き彫りとなっている。

 類いまれな得点感覚を持つ背番号10は、世界の超一流選手たちからも一目置かれる存在にまで成長した。21日に発表されたドイツのキッカー誌が企画した選手アンケート結果では、今季の最優秀選手(MVP)のフィールドプレーヤー部門で2位に選出された。さらに、マンチェスターUへの移籍が浮上している最中にイタリアの名門インテル・ミラノからの正式オファーを受けたが、プレミアリーグ移籍志望が強いために、この日までに断っていたことも判明した。

 「リスクを冒して、(6月3日の)オマーン戦をイメージしながら戦いたい」。リーグ優勝を決めたボルシアMG戦やドイツ杯決勝でのゴールなど、ここ一番では必ず存在感を示してきた。自身の背番号と同じ「10」点目を叩き込むことが、最終予選に向かうザックジャパンの特効薬となるはずだ。

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2012年5月23日のニュース