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鬼門突破だ!横浜 4節前17位から4連勝で9位浮上

[ 2012年5月13日 06:00 ]

<広島・横浜>後半32分、勝ち越しゴールを決めサポーターの声援にこたえる横浜の斎藤

J1第11節 横浜3-1広島

(5月12日 広島ビ)
 横浜が鬼門突破で4連勝を飾った。3連敗中のアウェー広島戦。0―1の前半38分に今季初先発のFWマルキーニョス(36)が同点弾を決めると、後半に入りU―23日本代表MF斎藤学(22)の決勝弾などで3―1で逆転勝ち。開幕戦後の7位以来久々に1桁順位まで浮上し、上位進出も見えてきた。
【試合結果 順位表】

 試合終了のホイッスルが鳴ると、樋口監督はド派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。「選手が相手を恐れることなく、自分たちのサッカーをやってくれた。この1勝は非常に大きい」。逆転勝利で4連勝を達成し、指揮官はイレブンの頑張りを手放しで褒め称えた。

 勢いが苦手意識を完全に淘汰(とうた)した。前半6分に相手のスーパーゴールで先制を許した。3連敗中のアウェー広島戦。嫌なムードが漂った。だが3連勝で鬼門突破に挑んだチームにとって過去のデータは関係なかった。前半38分に今季初先発したマルキーニョスが小野のクロスを頭で合わせて追いつくと、後半32分には斎藤が相手GKが大黒のシュートをはじいたボールにきっちりつめて逆転。同38分には中村の右CKを富沢が頭で合わせて試合を決めた。

 徹底した分析が実を結んだ。これまで広島には、スペースを埋めるゾーンディフェンスを敷いて対応していたが、相手の速いパス回しに崩され「やられているイメージが強い」と誰もが苦手意識を持っていた。今回は1トップの佐藤を栗原、中沢のセンターバックが、石原、高萩の2列目2人を兵藤、富沢のダブルボランチが徹底的にマークするなどマンマークディフェンスに戦術を変えた。これが功を奏し、攻守にわたり相手を終始圧倒。日本代表DF栗原も「(広島は)ただボールを回しているだけで全く怖くなかった」と胸を張った。

 この日の勝利で順位も9位まで上昇。「自分たちは優勝を目指してやっている。まだまだ諦めない。次も集中してやっていきたい」と小野。開幕から公式戦10試合勝ちなしとどん底を味わったチームは、この勢いで一気に上位進出を狙う。

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2012年5月13日のニュース