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ロンドン間に合う!沢 スタメン復帰で61分間プレー

[ 2012年4月30日 06:00 ]

<INAC神戸・AS狭山>前半37分、京川(右)のゴールで沢(左)は好アシストの川澄とハイタッチ

なでしこL第3節 INAC神戸3-2AS狭山

(4月29日 ホームズ)
 INAC神戸のMF沢穂希(33)がスタメン復帰を果たした。復帰戦となった22日の福岡AN戦は途中出場で18分間のプレーだったが、AS狭山戦では61分間プレー。シュート、ヘディングを披露するなど、良性発作性頭位めまい症からの完全復活が見えてきた。チームは沢が退いた後に2失点して3―2の辛勝ながら、開幕3連勝で首位をキープした。

 自分にダメ出しをしながら沢は笑っていた。2月29日のアルガルベ杯ノルウェー戦以来60日ぶりのスタメン出場。プレーの質には納得していないが、61分間もプレーできたことを素直に喜んだ。

 「ゲーム感覚は(本調子に)ほど遠いし、ミスを恐れて消極的だった。全然ダメですけど、今はサッカーをやれる喜びを感じてます」

 昨季と同じボランチでプレーした前半はブランクの影響も見られたが、後半はプレー位置を上げるなど工夫したことでボールにも絡むようになった。後半3分には今季初シュートを放ち、ヘディングも3回試みた。競り合いで頭をぶつけてヒヤリとさせたが、その後も元気にプレーを続行。「後半はリズムが良くなって前に参加できた」と手応えをつかんだところで、お役御免となった。

 失点は沢がベンチに下がってからのもので星川監督も「沢の存在感があったのかもしれない」と大黒柱の存在感を認めざるを得なかった。「徐々にコンディションを上げていきたい」と沢。五輪の対戦相手も決まり機運が高まる中、エースの完全復活も間近に迫ってきた。

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