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C大阪 清武“香川流”先制弾で連敗ストップ!8位に浮上

[ 2012年4月29日 06:00 ]

<C大阪・磐田>試合後、並んでインタビューを受けるC大阪・清武(左)と扇原

J1第8節 C大阪3-2磐田

(4月28日 金鳥スタ)
 “香川流”で決めた一発だ! ホームで磐田と対戦したC大阪は3―2で磐田に快勝した。前半20分、U―23日本代表MF清武弘嗣(22)がこぼれ球に鋭く反応し、右足で先制ゴール。後半2分のMF扇原貴宏(21)の追加点などで連敗を脱出し、8位に浮上した。

 当たり損ねでも何でもいい。気持ちで押し込んだ先制弾だった。0-0で迎えた前半20分、MFブランキーニョがゴール前へパスを送ると、相手DFに当たったこぼれ球に清武が鋭く反応。右足で合わせたシュートはミートしなかったが、そのままゴール右へ吸い込まれた。

 「ボテボテだったけど入って良かった。磐田は引いてきたし、誰かが崩した後のおいしいところを狙おうと思っていた」

 思惑通りの一発は、4月7日の大宮戦以来となる今季2得点目。さらに後半38分にはMFキム・ボギョンのチーム3点目をアシストするなど、2ゴールに絡む活躍でキンチョウスタジアムでの今季初勝利に貢献した。

 24日にはロンドン五輪本大会の組み合わせ抽選が行われ、スペインなどと1次リーグで対戦することが決定した。U-23日本代表の主力として世界の舞台へ再び勢いをつけていこうとする中で、頭の中では「香川真司」をイメージしていた。

 「真司くんは常にゴールを狙っているし、ゴール前にいる。きょうはどうしても得点がほしかったし、自分もゴール前にいようと思っていた」。かつてC大阪でともに戦い、ドルトムントの2連覇に貢献した日本代表MFから受ける大きな刺激。公私でも仲のいい先輩の動きを自らのゴールにも結びつけた。

 26日付のドイツ全国紙ビルトでは、ドイツ1部のニュルンベルクと仮契約を交わし7月に加入すると報じられた。ただ、移籍話で周囲がどれだけ騒がしくなっても、清武はC大阪の主力として強い信念を持ってピッチに立っている。

 「自分たちのことよりチームの勝利のためにやっている。最後に2点取られて焦りましたけど…。連戦なんで、切り替えてやっていければ」

 連敗をストップし、チームの8位浮上に貢献した背番号8。代表へと舞台が変われば、今夏には世界との真剣勝負も待っている。C大阪の、そして関塚ジャパンのエースでもある22歳が、ここからさらにギアを上げていく。

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