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「五輪出たい」遠藤、槙野がOA枠で代表入りに意欲

[ 2012年4月25日 06:00 ]

日本代表千葉合宿で軽快な動きを見せる遠藤

 千葉県内で行われている日本代表候補合宿に参加しているMF遠藤保仁(32=G大阪)、DF槙野智章(24=浦和)が24日、24歳以上のオーバーエージ(OA)枠でのロンドン五輪代表入りに立候補した。ともに五輪は出場経験がないが、国際経験が豊富で、強いリーダーシップを持つ。頼れる2人がアピールした。

 ロンドンの舞台を目指しているのは23歳以下の選手だけではない。組み合わせが決まったこの日、さっそく遠藤と槙野が出場に意欲を示した。

 まず口火を切ったのがOA枠候補のリストに入っている遠藤だ。「オーバーエージというよりも五輪に出たい。出たことがないから」。シドニー五輪では予備登録止まり。北京五輪ではOA枠での招集が期待されながら、直前にウイルス感染症を患って辞退した経緯があるだけに、五輪への思い入れは誰よりも強い。

 槙野も負けていない。「何を言わせたいんですか」とはぐらかしながらも「僕は北京には出られなかった。ということは、もうOAでしか五輪に出場する機会はないですね」とニヤリ。この日はU―23日本代表の武藤アシスタントコーチが練習を見守っていたが、色気を隠さなかった。

 関塚監督は組み合わせ抽選会後、OA枠について「粛々と進めていきたい」とあらためて活用する方針を明らかにした。以前には「経験のある選手が欲しい」と話したこともあるが、この2人なら条件を満たす。遠藤は昨年痛めた右内転筋痛の影響で万全ではないため復調することが前提だが、司令塔として攻撃をけん引できる。明るいキャラクターの槙野はムードメーカーとしても期待が大きい。

 槙野は「まずはクラブで良いパフォーマンスをすることが大事」と気を引き締めた。川崎Fで関塚監督の指導を受けた中村も五輪出場に前向き。本大会登録メンバー18人は6月下旬か7月上旬に発表される。最大3つのOA枠をめぐるアピール合戦からも目が離せない。

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