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酒井高徳、国籍変更でドイツ代表?地元メディアが待望論

[ 2012年4月17日 06:00 ]

ドイツ国内で代表待望論が出ている酒井高徳

 ドルトムントの2連覇が目前のブンデスリーガで、後半戦に“サプライズ”といえる活躍を見せているのがシュツットガルトのDF酒井高徳(21)だ。今年1月に新潟から期限付き移籍。2月のデビュー戦から11試合連続先発中とレギュラーの座をつかみ、3アシストと結果も残している。地元メディアからも高く評価され、国籍を変更させてドイツ代表に招集すべきだとの報道も出てきた。

 昨年12月の移籍会見。酒井は「すぐに試合に出ることは難しい」と謙虚に話した。その通り最初の3試合は出番がなかったが、2月11日のヘルタ戦で初先発して以降11試合連続フル出場。最近、周囲や地元メディアの評価は急上昇している。

 7日のマインツ戦では専門誌キッカーと大衆紙ビルトの地元2大メディアでベストイレブンに初選出された。そしてドイツ全国紙ベルトは14日付で「祖母がニュルンベルクに住んでいる酒井に、ドイツ国籍を取得させるべきだ」というコラムを掲載した。

 酒井はA代表での試合出場がないため、国籍を変更すればドイツ代表入りは可能。母アンジェリカさんがドイツ出身という事情もあって待望論が出てきたのだ。実現性はともかく酒井が高く評価されている証拠だ。

 今年の大きな目標はロンドン五輪出場。移籍会見でも「ドイツで成長して、五輪代表に呼ばれた時にはチームの力になれると確信している」と話していた。しかし21歳のサイドバックはわずか3カ月でU―23日本代表どころか、世界の強豪ドイツ代表入りを期待されるほどの存在になった。

 ◆酒井 高徳(さかい・ごうとく)1991年(平3)3月14日、米ニューヨーク州生まれの21歳。ドイツ人の母と日本人の父を持ち、06年に新潟ユースに入団。09年にトップ昇格しデビュー。1メートル76、74キロ。利き足は右。

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