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菅沢がV弾!佐々木監督「今回のキャンプで一番伸びた」

[ 2012年4月6日 06:00 ]

<日本・ブラジル>後半44分、なでしこジャパン・菅沢がチームを優勝に導く4点目のゴール

キリンチャレンジカップ2012 日本4―1ブラジル

(4月5日 ホームズ)
 一気に台頭してきたラッキーガールが、優勝に花を添えた。3-1で迎えた後半44分、DF近賀の右クロスに対してニアに飛び込んできたのがなでしこジャパンの菅沢だ。

 「チームはあのゾーンを大事にしている。意識して入っていきました」。スライディングしながら右足で合わせたシュートがネットを揺らす。米国を上回るためには3点差以上が必要な状況で、結果的にこの得点がタイトルをたぐり寄せた。

 まさに「有言実行」の一撃だった。佐々木監督から「4点取って勝て」と厳命されたブラジル戦。前日の練習後に菅沢は「先発でも途中出場でも、4点のうち1点は取りたい」と自らにゴールを課していた。DF田中に代わって後半開始から登場。指揮官から「シュートを決めてこい」と送り込まれた21歳は「ゴールを決めてやるという気持ちだった。有言実行できて良かった」と胸をなでおろした。

 値千金の活躍に佐々木監督も「今回のキャンプで一番伸びた選手」と最大限の賛辞を送った。アルガルベ杯・デンマーク戦に続く代表通算2点目で、ロンドン五輪のメンバー入りへ大きく前進。「この合宿で自信はついた。オリンピックに少しは近づけたかな」。短い出場時間でも結果を出し、手応えをつかんだ21歳。18人という狭き枠に残るためにも、新星はさらにギアを上げていく。

 ◆菅沢 優衣香(すがさわ・ゆいか)1990年(平2)10月5日、千葉県生まれの21歳。4歳でサッカーを始め、小学時代はFC幕西、中学時代はFC千葉なのはな、千葉SCレディースを経て、06年からJFAアカデミー福島に所属(1期生)。08年に新潟で特別指定選手としてプレーし、09年に入団。1メートル68、64キロ。O型。

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2012年4月6日のニュース