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「宮市は若き日のギグス」英国記者が見た侍スピードスター

[ 2012年4月3日 08:58 ]

レンタル移籍したボルトンで一気に飛躍した宮市(右)

 ボルトンの日本代表FW宮市亮(19)の評価がうなぎ上りだ。1月にアーセナルからボルトンへ期限付き移籍し、3月31日のウルバーハンプトン戦まで公式戦7試合連続で先発して1得点2アシスト。新天地で飛躍した若きスピードスターを、本場英国の記者はどう見ているか。ボルトンの番記者マーク・イリーズ氏(ボルトン・ニュース紙)、全国紙記者スティーブ・スタマーズ氏(サンデー・ミラー紙)、評論家のデビッド・プリート氏(元トットナム監督)に話を聞いた。

 目の肥えた英国の記者にとっても宮市の活躍は衝撃的だった。今季アーセナルでの出場はリーグ杯2試合だけ。無名だった19歳の日本人が1月にレンタル移籍したボルトンで不動のレギュラーとなり一気に飛躍した。

 ≪イリーズ記者≫ 私がこれまで見てきたボルトンの選手で最もスピードがある選手で、技術も兼ね備えている。彼の活躍には驚いた。正直に言うと、アーセナル時代はあまり知らなかった。

 英テレグラフ紙で100メートルを10秒6で走ると紹介された快足だけが武器ではない。かつてトットナム、レスターなどを率いた“ご意見番”のプリート氏は説明する。

 ≪プリート氏≫リョウは左右両サイドでプレーできる。そこは彼のアドバンテージであり、今後武器になるはずだ。

 日本から来た新星に似た選手を聞くと、元ウェールズ代表の超大物が挙がった。

 ≪イリーズ記者≫左サイドのウインガーという点では、若き日のライアン・ギグス(マンチェスターU)に通じるものがある。

 そしてイリーズ、スタマーズ両記者が言及したのは、スピードという共通点があるアーセナルのイングランド代表FWウォルコット。さらにイングランド代表の左サイドバックの名前も出た。

 ≪スタマーズ記者≫ポジションは違うが、もともとウインガーだったA・コール(チェルシー)。左サイドで抜群のスピードがあるリョウは、コールの若い頃を思い起こさせるね。

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