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好調磐田の原動力!クラブ最年少主将の山田 

[ 2012年4月1日 06:00 ]

<磐田・柏>クラブ史上最年少23歳のゲーム主将を務める磐田の山田

J1第4節 磐田1-0柏

(3月31日 ヤマハ)
 3月負けなし。磐田の快進撃の中心に今季からキャプテンマークを巻く山田の姿がある。主将のGK川口が右アキレス腱断裂で長期離脱。クラブ史上最年少23歳のゲーム主将は“必死”でチームをまとめている。

 この日の柏戦でも中盤でバランスを取り、前半32分にはアーリークロスを前田に合わせて決定機をつくった。「もっと前から(攻撃に)行きたい」と課題を口にしたが、貢献度は大きかった。

 ルーキーの昨季から背番号「10」を背負うファンタジスタは、人間味にあふれている。「出ていない選手の気持ちを踏まえて戦わないと」。今季チーム初得点をマークした3月17日の鳥栖戦。ケガで離脱中の同学年の山崎、金園のリストバンドを巻いて、両腕を上げるゴールパフォーマンスを見せた。ピッチ外でもそうだ。クラブのイベントでは児童合唱団を引き連れて指揮者に挑戦。今季は竹重、山本康と“陶芸部”を作って活動するなど皆を笑顔にさせてくれる。

 そんな男の目標は「プロ2年目で代表入りすること」。2月のアイスランド戦で金園が初招集。自身は昨年、右足第5中足骨を疲労骨折した影響で今季始動が遅れたハンデもあったが、同期に先を越された。金園を祝福する笑顔の中に、少しだけ悔しさをにじませていた。その思いをバネにして、日の丸を託されるようなプレーを続ける。 

 ▽山田 大記(やまだ・ひろき)1988年(昭63)12月27日、静岡県浜松市生まれの23歳。ヤマハジュビロSS浜北―藤枝東高―明大。大学3年時に全日本大学選手権優勝。昨季29試合5得点。利き足は右。1メートル73、66キロ。血液型O。

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