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復活への第一歩!G大阪 公式戦連敗は「5」でストップ

[ 2012年4月1日 06:00 ]

<新潟・G大阪>試合終了後、遠藤(左)らと握手するG大阪・松波監督(右)

J1第4節 G大阪1-1新潟

(3月31日 東北電ス)
 復活への第一歩だ。3月31日、セホーン体制にピリオドを打ち、この試合が初陣となった松波正信新監督(37)率いるG大阪は東北電力スタジアムで新潟と対戦し、1―1で引き分け。開幕から続く公式戦連敗を「5」でストップした。

 勝てなかった。でも今シーズン初めて負けなかった。終始、コーチングエリアに立って戦況を見つめていた松波監督の表情に、暗さはなかった。「色々変化がある中で選手はよく戦ってくれた。最後まで得点を取ろうという意識は見えた。勝ち点1だけど勝ち点3に値する試合」。指揮官としての初陣に胸を張った。

 昨年まで指揮を執った西野朗元監督時代の慣例にならって、試合当日のウオーキングが復活。練習でもパスゲームを多く取り入れるなど「日本人最高の指導者」と心酔する“西野イズム”は根底に流れている。ただ、コピーで終わらない“松波色”も早速、表れた。

 「ゲームは待ってくれないんだ。勝つ気持ちがある選手しか連れて来ていない。責任感を持ってプレーしよう」。淡々と話した西野氏と違い、試合前ミーティングでは短く、熱い言葉で選手のモチベーションを高めた。そして真骨頂は同点の後半21分。本職がボランチのMF横谷を1・5列目で起用した。「ボクは攻撃的な選手だと思う。フィジカルが強いし、前でポイントも作れる。得点力もある」と説明。果敢に逆転弾を狙った。コーチングエリアの枠を飛び越え、副審にぶつからんばかりに前へと出てしまったのも、勝利を渇望するからこそだった。

 「すぐに試合がある。ゲームの中で改善していければ短期間で良くなると思う」と指揮官が言えば、MF遠藤とDF今野の日本代表コンビも口をそろえて「良くなっている」と前向きだ。暗黒の3月が終わって、ツキは変わるはず。次戦のACL1次リーグ・ブニョドコル戦(3日、万博)で初勝利を奪い取る。

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2012年4月1日のニュース