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横浜FC 山口新監督で始動「3つのS」でチーム再建

[ 2012年3月23日 06:00 ]

三浦(右)らイレブンの練習を見る横浜FC・山口監督

 J2横浜FCの山口素弘新監督(43)が22日始動し、チーム再建のキーワードに「3つのS」を掲げた。2部練習の間に開いた約30分のミーティングで(1)Speed(速さ)(2)Spirit(魂)(3)Skill(技術)の3つからなる基本コンセプトを選手に通達。ミニゲームでは「声、出そう!」とゲキを飛ばし、練習後には選手を次々に捕まえて個人面談を行うなど、3Sの浸透に向け積極的に動き回った。

 18日に岸野前監督が成績不振で解任され、21日に監督就任を決断。07年の現役引退から4年3カ月後に届いた古巣からのオファーには「当然驚いた。早っ!という感じ」だったというが、98年シーズン限りで消滅した横浜Fでもホームだった聖地・三ツ沢(現ニッパ球)が本拠地になるという事実に強く背中を押された。初陣となる25日の甲府戦もニッパ球で戦う。

 「選手として始まったのも終わったのも三ツ沢。監督としての最初の試合が三ツ沢というのは高揚感がある」。引退時に「管理人でも…」と望んだ場所への帰還に迷いはなかった。「練習で歯を食いしばって試合で笑えばいい」と今後は状況を見て2部練習も増やす方針。かつてカリスマ主将だった新監督のもと、最下位からの逆襲が始まる。

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