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宇佐美 独1部ニュルンベルク移籍濃厚に…地元紙が報道

[ 2012年3月21日 06:00 ]

バイエルンMの宇佐美は独1部ニュルンベルクへの移籍が濃厚になったと独・ビルト紙が報道

 バイエルンMのMF宇佐美貴史(19)が来季、同じドイツ1部のニュルンベルクに移籍することが濃厚となった。19日に地元のビルト紙が報じたもので、口頭では合意に達したとしている。ニュルンベルクは昨年末にも宇佐美獲得に動いており、来季の1部残留が決まり次第、正式なオファーを出す見通しだ。

 日本人で初めて名門バイエルンM入りした高速ドリブラーが、新天地で2季目のブンデスリーガを戦うことが濃厚となった。20日付のドイツ全国紙ビルトは「宇佐美がニュルンベルクへ」との見出しで報道。宇佐美がニュルンベルクと口頭で合意し、ヘッキング監督との間でも良い話し合いがなされている、と具体的に交渉が進んでいることを伝えた上で、1部残留が決まればすぐに保有権を持つG大阪に書面でオファーすることになると報じた。

 宇佐美は昨年7月にG大阪からバイエルンMへ期限付き移籍。同じポジションにはオランダ代表ロッベン、フランス代表リベリら世界トップクラスの選手がいることもあって、公式戦3試合出場で1得点にとどまっていた。1月末にバイエルンMが宇佐美との契約を完全移籍に移行しない判断を下したため、6月末での契約満了が決定。来季について宇佐美は「ドイツでやりたい」と話していた。

 古豪のニュルンベルクは昨季は6位に躍進したが、主力選手が抜けた今季は現在10位と苦戦。特に総得点はリーグで下から2番目で、決定力解消のためにC大阪MF清武ら日本人アタッカーに興味を示していた。左MFにはU―21ドイツ代表エスバインがいるが、右MFはレギュラーが不在で宇佐美への期待は大きい。ビルト紙によると、ニュルンベルクは完全移籍のオプションが付いた1年の期限付き契約をオファーする見通し。5月に20歳となる宇佐美は今季の悔しさをバネに、新たな環境で飛躍を目指す。

 ◆宇佐美 貴史(うさみ・たかし)1992年(平4)5月6日、京都府出身の19歳。G大阪ユースから09年G大阪入り。昨年7月に期限付き移籍でバイエルンM入り。J1通算43試合11得点。U―15から各年代の日本代表に選出。昨年6月のキリン杯でA代表に初招集。1メートル78、69キロ。利き足は右。既婚。

 ▽ニュルンベルク 1900年創立。本拠地はドイツ南部のバイエルン州ニュルンベルク。リーグ戦9度、カップ戦4度の優勝を誇る古豪だが、最後のリーグ制覇となった67~68年以降は低迷して1部と2部を往復している。ホームスタジアムはイージークレジット・シュタディオン(4万6700人収容)。

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2012年3月21日のニュース