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梶山 代表アピール弾!FC東京 ドローも首位を死守

[ 2012年3月21日 06:00 ]

<FC東京・蔚山>後半、2点目のゴールを決めるFC東京の梶山(左)

ACL1次リーグF組 FC東京2―2蔚山現代

(3月20日 国立)
 20日に各地で1次リーグ第2戦が行われ、FC東京はホームで蔚山(韓国)と対戦。2度のリードを守れず2―2のドローに終わったが、得失点差でF組首位を死守した。後半38分、今季から主将に就任した梶山陽平(26)が一時は勝ち越し点となるゴールを決めるなど攻守に活躍。視察した日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)に代表入りをアピールした。

 土壇場で勝利を逃した。後半43分、ロングボールを放り込んでくる蔚山の単純な攻撃に屈し同点に追いつかれた。それでも梶山は「やりづらい相手ではなかった。“きょうは(勝ち点を)プレゼントしたようなもの”と監督も言っていた」と意地をにじませる。

 韓国代表4人をそろえる強豪を相手に試合を支配した。その中心に君臨したのが梶山だ。後半35分、1―1に追いつかれた直後、梶山は両手を叩き、下を向く同僚を鼓舞。その3分後には一時は勝ち越し点となるゴールも決めた。

 天才肌ゆえに昨季まではプレーにもムラが目立ったが、主将に就任した今季、見違えるほど積極的な姿勢でチームをけん引。1月に単身で渡欧。ドイツ2部デュッセルドルフの練習に参加したことも刺激となった。「梶山が変わった」と周囲も口をそろえている。

 「得点数を(渡辺)千真と競争してるんで(公式戦で)2桁は狙いたい」と笑う。ゴール前でもパスを選択していた以前の姿はない。ザッケローニ監督も視察した蔚山戦。関係者によれば、梶山は昨季から新たな代表招集リストの上位に入っているという。この活躍が続けばポスト遠藤の1番手に挙がるのは間違いない。

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