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鹿島、被災経験生かす 3.11防災訓練継続へ

[ 2012年3月12日 06:00 ]

カシマスタジアムで行われた防災訓練

 鹿島が本拠カシマスタジアムで防災訓練を実施した。警察、消防、スタッフ、ボランティア、サポーターら約500人が参加。試合中に茨城県沖を震源地とした震度6強の地震が発生したと想定し、約2時間にわたり避難誘導、消火訓練などが行われた。

 震災で深刻な被害を受けたスタジアムは、昨年11月から2月末まで総工費約14億円の本格的な復旧工事を行った。照明落下の防止策を施すなどマグニチュード9規模の地震に耐えられる構造になったが、この日の訓練は観客を混乱させずにスタンドに留めることがポイントだった。

 また、昨年の震災時には電話が不通になったものの、インターネットは使用できた。その教訓から「フェイスブック」や「ツイッター」で被害状況の情報発信もチェック。さらにスタッフが「スカイプ」で連絡を取り合うなど最新の通信手段を駆使し訓練に対応した。鈴木秀樹取締役は「訓練で出た問題点を今後に生かしたい。来年以降も3月11日には毎年、やる」と明言した。今回は、会場にスロープを設置することなどが今後の課題として挙がった。

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2012年3月12日のニュース