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再生まだ先…浦和 J1史上初の開幕戦5連敗

[ 2012年3月11日 06:00 ]

<広島・浦和>開幕戦を飾れずガックリひきあげる浦和・槙野らイレブン

J1第1節 浦和0―1広島

(3月10日 広島ビ)
 浦和はペトロヴィッチ監督が昨年まで指揮を執っていた広島に敵地で0―1で敗れた。これで広島には6戦連続で白星なし。J1史上初の開幕戦5連敗という不名誉な記録も樹立した。

 新生レッズは初戦から戦術面の課題が浮き彫りになった。ケガの影響などで主力組に入っての戦術練習を積めなかった山田直が右MFで先発したのは、攻撃的サッカーを貫くという指揮官のメッセージだった。立ち上がりこそ速いパス回しでゴールに迫ったが、時間がたつにつれて生命線でもある連動性が消えていった。「どこに動いていいか分からないぐらいボール回しが良くなかった」。ボランチに入った柏木が嘆くように“人もボールも動くサッカー”は鳴りを潜めた。

 逆にペトロヴィッチ監督のスタイルを継承する広島に主導権を握られ、後半4分に先制点を献上。シュート0に終わった原口は「完成度の違いを実感した。悔しいけど相手の方がうまかった」と完敗を認めた。

 8日の練習中に打撲した左ふくらはぎの痛みをこらえて強行出場した槙野はボールを持つ度に古巣サポーターから激しいブーイングを浴びた。家族の前で凱旋勝利を飾ることはできなかったが「足りないものは明確になった」とプラスにとらえた。「まだまだ試合は続くので下を向いている暇はない。まだ34試合のうち1試合が終わっただけ」と出直しを誓っていた。

 ≪開幕戦5連敗はワースト記録≫浦和が08年からシーズン開幕戦5連敗。J1の連続シーズンの開幕戦連敗(延長戦負け、PK戦負けを含む)は過去に柏、福岡、G大阪、東京V、C大阪、大分、名古屋が4連敗を各1回ずつ記録しているが、5連敗は浦和が初めてでワースト記録となった。また、アウェー開幕戦でも、通算0勝2分け11敗となり、未勝利を継続している。

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2012年3月11日のニュース