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仙台“3・11忘れない”幸運の指輪と勝つ!

[ 2012年3月10日 06:00 ]

ジュエリーブランド「GOODLUCK11」のペンダントと指輪を付けて開幕戦に臨む仙台の手倉森監督

J1第1節 仙台―鹿島

(3月10日 ユアスタ)
 20年目を迎えるJリーグは10日にJ1が開幕。東日本大震災から1年となる11日の前日に、被災地クラブ同士の仙台と鹿島が対戦する。ホームの仙台は、手倉森誠監督(44)、主将の元日本代表FW柳沢敦(34)を中心とした結束力を武器に、「みちのくの希望の光」となるべく昨季の快進撃の再現を狙う。

 仙台市内で行われた前日練習には100人を超えるサポーターが集まった。手倉森監督は「きょうの人の多さは凄かった。期待を感じる。震災から1年たって、開幕戦キックオフへの笛は“復興元年”にサッカー界が行う復興支援のスタート」と決意を語った。東日本大震災から1年の前日に迎える被災クラブ同士の一戦に向け「鹿島と仙台が日本全国に震災を忘れてはいけないというメッセージを送れれば」と意義を強調した。

 馬の蹄鉄をモチーフにした指輪とペンダントをつけて指揮を執る。新スポンサー「902株式会社」(仙台市)が昨年11月に立ち上げたジュエリーブランド「GOODLUCK11」のもの。名前には「3月11日を忘れないこと。身につけた人に幸運をもたらす」との願いが込められている。手倉森監督は「この試合にふさわしい。幸運をもたらしてくれるはず」と語った。

 チケットは完売。試合はNHKの地上波で全国中継される。ユアスタには「私たちは感謝を忘れない」と書かれた大きなフラッグが掲げられ、試合前にスタンドで人文字がつくられる予定。昨季は過去最高の4位に躍進した仙台。地元の期待を受けて、さらなる高みを目指す戦いが始まる。

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