関係者の口重く　沢　試合会場にも姿なく　押し寄せる世代交代の波

決勝を翌日に控えたなでしこの練習に沢の姿なく…

アルガルベ杯決勝 日本―ドイツ

（3月7日 ファロ）
　ドイツとの決戦を前にした６日、最終調整が行われた練習場のピッチに沢の姿はなかった。

　沢は２月２日にスペインで行われたバルセロナとの試合前のアップで右ふくらはぎを肉離れ。リハビリに３週間を費やした。急ピッチの調整の影響が出たとも考えられるが、１５歳から１８年間も代表でプレーしてきた沢が試合会場にも来られないほどの「体調不良」を起こすことは一度もなかった。

　関係者はそろって重い口を開かず、日本にも詳細が全く届かない状況。あるクラブ関係者は「体調不良といっても試合会場に来ないのは…」と漏らすなど、あらぬ憶測も飛び交い始めている。

　なでしこジャパンに確実に押し寄せる世代交代の波。デンマーク戦の菅沢、米国戦の高瀬ら日替わりでヒロインが誕生するなか、絶対的な存在だった沢が確実に消えかけていることは確かだ。