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セホーン監督初陣飾れず…G大阪 まさかの3失点大敗 

[ 2012年3月7日 06:00 ]

<G大阪・浦項>まさかの3失点にメガネを外すセホーン監督(左)とうつむく呂比須コーチ

ACL1次リーグE組 G大阪0-3浦項

(3月6日 万博)
 万博競技場で浦項(韓国)と対戦したG大阪は0―3の大敗を喫した。前半19分と同22分に連続失点するなど攻守でバラバラ。今季から就任したジョゼ・カルロス・セホーン監督(61)は初陣を飾れず、新加入の日本代表DF今野泰幸(29)は早くも危機感を口にした。

 チーム始動から約1カ月半。一体、何をやっていたのか…。10年間の西野政権にピリオドを打ち、セホーン体制となった12年シーズン。サポーターからは怒りと失望、嘆きが混交したブーイングが浴びせられた。

 シーズン開幕公式戦で3点差負けは、94年のリーグ・千葉戦と09年のゼロックス杯・鹿島戦以来クラブ史上3度目のワーストタイ。ACLでの初戦黒星スタートも予選リーグで敗退した06年(全北戦)以来となった。

 大き過ぎる1敗に警鐘を鳴らしたのは今季から加入した今野だ。「まだ1試合目だけど、すごい危機感がある。このままじゃヤバい」。早い時間帯での不用意な連続失点。DFラインからビルドアップしようにも前線の動きが少なく、出し所がない。チームとしての戦い方は見えず、今野もパスミスで3失点目に絡んでしまった。日本代表DFは「最悪のガンバデビューです」とうなだれ、選手間ミーティングの必要性を説いた。

 指揮官の認識の甘さも一因だ。国外クラブとの対戦にもかかわらず、相手の情報を与えて選手を混乱させたくないとの理由から、分析DVDは試合前夜に少し見せただけ。だが、情報不足は混乱を招き、攻守で後手に回った。選手の中には「自分と対峙する選手の情報くらいは知りたかった」という声も聞こえた。

 屈辱的な船出。10日のリーグ開幕戦前に、G大阪が窮地に立たされた。

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