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小野が帰ってきた…3・10開幕へ手応え「十分時間ある」

[ 2012年2月29日 15:47 ]

対人プレーも解禁し、完全合流した小野

 左膝内側側副じん帯を痛めていたJ1清水のMF小野伸二(32)が28日、1カ月ぶりで全体練習に完全合流した。3月4日に予定されている専大との練習試合で実戦復帰することが濃厚。大黒柱の復活で、同10日の名古屋との開幕戦(豊田ス)へ向けてMFの先発争いが一気に激化することになった。

 開幕11日前に小野が戻ってきた。約3週間、渡米して左膝や古傷の足首を治療した効果はてきめんで、23日の再合流後も自粛していた対人プレーもついに解禁。1対1や2対2などフィジカルを要求される練習では、激しいタックルも見せた。

 オレンジ色のテーピングを「強めに巻いている」(小野)と言うが、以前のように何重にも巻く痛々しい姿はない。「練習から実戦を意識して、いい準備をしたい。あとは試合感覚だけ。(開幕まで約)2週間。十分時間はある」と小野は手応えを感じ取った。

 小野が先発で行けるとなると、MFの開幕スタメンは“白紙”となる。今季も4―3―3のシステムで中盤は1ボランチと2シャドー。この3枠をめぐって1ポジションに3人以上が高いレベルで競争する。

 ボランチは、26日のプレシーズンマッチ・新潟戦で姜成浩(24)がフル出場。アフシン・ゴトビ監督(48)は「私にとって姜成浩が90分プレーしたことが重要」と話すなど1メートル86、80キロの巨漢が高い評価を受ける。椎間板ヘルニア手術から順調な回復を遂げたMF小林大悟(29)もボランチでプレーしたが、現時点では姜成浩が優位に立つ。

 トップ下はさらにし烈だ。枝村匠馬(25)とオーストラリア代表MFアレックス・ブロスケ(28)が実戦で先発起用され、攻守でチームの貢献度は高かったが、復帰した小野や小林の他、左サイドバックで起用されている新人の河井陽介(22)も本職はこの位置とタレントがそろう。同じく新人の白崎凌兵(18)もアピールを続けている。3・10先発の座を誰が射止めるかは、今後の調整次第となった。

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2012年2月29日のニュース