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C大阪の起爆剤に!生まれ変わったMF柿谷

[ 2012年2月1日 06:00 ]

記者会見で新体制を発表し、ポーズをとるC大阪のセルジオ・ソアレス新監督(後列中央)、主将の藤本康太(前列左)ら

C大阪 新体制発表会見

 生まれ変わった天才児が初タイトルへの起爆剤となる。C大阪は1月31日、大阪市内で新体制発表会見を開いた。新加入選手が揃う中、J2徳島から約2年半ぶりに古巣へと復帰したMF柿谷曜一朗(22)も出席。かつて練習への遅刻を繰り返して見放されながらも、厳しいJ2の環境で心身ともに成長。再び遅刻をしないことはもちろん、チームの勝利に貢献することを誓った。

 やんちゃだった天才児が、周囲もビックリするほど優等生発言を連発した。期待を集めては裏切り続けた…のは過去の話。J2徳島で過ごした約2年半が、U-17、U-19日本代表のエースだった柿谷を生まれ変わらせた。

 「もう一回、セレッソでチャレンジしたい気持ちがいつもどこかにあった。チームとして戦うことを学んできたし、自分のことじゃなくチームに専念したい」

 かつての常習犯がついに心を入れ替えた。09年に練習への遅刻を6度も繰り返し、見限られるようにシーズン途中の同年6月に徳島への期限付き移籍を言い渡された。柿谷は終わった…。そんな声がささやかれるも、厳しい環境下でサッカーと向き直った。先輩のMF倉貫(現京都)に刺激を受け、練習開始の1時間半前にクラブハウスへ行くことを日課とした。

 「筋トレとかストレッチをやったり…。そうすれば遅刻もしないですしね」。ちゃめっ気たっぷりに笑いながら、あの頃と同じ過ちを繰り返さないことを約束した。

 公式資料の体重は62キロも、現在では68キロにまでパワーアップ。身につける背番号13は、昨季まで日本代表MF清武が背負っていたナンバーだ。「自分の番号にしたい。チームとして戦う中で自分のプレーも出して、タイトルを獲りたいっすね」。もともとセンスは一級品。帰ってきたかつての“遅刻魔”が、改心ぶりをピッチで見せる。

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2012年2月1日のニュース