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A感じ初コンビ!!清武&山田 攻撃的布陣に手応え

[ 2012年1月28日 06:00 ]

A代表経験のあるMF清武は紅白戦でシュートを放つ

 ドーハ合宿中のU―23日本代表は28日午後3時30分(日本時間同日午後21時30分)からハリファ・スタジアムで、U―23カタール代表と非公開の練習試合(45分×2本)を行うが、ともにA代表経験者のMF山田直輝(21=浦和)とMF清武弘嗣(22=C大阪)が国際試合で初共演することが有力となった。26日の紅白戦でも攻撃的MFでコンビを組んで好感触を得た。2月5日のロンドン五輪アジア最終予選シリア戦(ヨルダン・アンマン)に向けて2人の司令塔が予行演習に臨む。

 A代表経験者による新コンビが実力の片りんを見せた。26日の紅白戦ではトップ下に山田、右MFに清武が入った。2人はめまぐるしくポジションを入れ替え、素早いパス交換で次々とゴールに迫り、チャンスメーク。「一緒にやる機会は今まであまりなかったけど(清武とは)凄くやりやすい。動いてくれるのでパスが出しやすい」と山田は手応えを口にした。

 不思議なことに実力者2人の組み合わせは、これまで実現しなかった。昨年、山田が先発した3試合で清武は不在。清武が先発した4試合でトップ下に入ったのは、同じ大分の下部組織育ちの東だった。山田はグアム合宿から好調をキープ。同合宿最終日の紅白戦では2ゴール、1アシストをマークした。豊富な運動量、ボール奪取能力、キープ力は一際光っている。これに清武の決定力と冷静なパスワークが加われば強力な武器になる。28日のカタール戦で、その新コンビがテストされることになりそうだ。

 既にシリア戦のイメージもできている。山田は「中東はガツガツくるから、簡単にボールをはたけばいい。ただシリアは欧州に近い。力は対等。力の見せ合いになる」と分析。「ドーハ合宿はチームの詰めの部分を確かめるもの。結果と内容にこだわる」と練習試合を通じてコンビネーションを深める意向だ。清武も今年初の対外試合に向けて「勝たないと意味がない。結果が出れば内容もついてくると思う」と意気込みを語った。

 「われわれのサッカーをもっと成長させることを、個としてもグループとしても要求していく」と言う指揮官も2人に期待を掛ける。「日の丸をつけて日本以外のチームとやるわけだから、公式戦に近い形でできる」と山田。カタール戦は大きな意味を持つ試運転となる。

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