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関塚ジャパン 大一番シリア戦に“欧州組0”危機

[ 2012年1月24日 06:00 ]

2月5日のシリア戦のメンバー発表会見をする関塚監督

 ロンドン五輪アジア最終予選シリア戦(2月5日、ヨルダン・アンマン)に臨むU―23日本代表21人が23日、発表された。

 関塚隆監督(51)はFW大津祐樹(21=ボルシアMG)ら欧州組の招集を熱望しているが、発表されたメンバーは国内組のみ。追加招集を目指して所属クラブとの調整を続けているものの、最悪の場合は欧州組抜きでの戦いを余儀なくされる可能性も出てきた。

 欧州組の名前はなかった。勝てば5大会連続の五輪出場に王手がかかる大一番。2月5日のシリア戦に向けたメンバー発表で、関塚監督は「欧州組に打診しているが、調整中できょうの段階では発表できない。名前は出せないが、全員ではない。追加招集の可能性はある。でも欧州のリーグ戦も再開しているので…」と表情をこわばらせた。

 欧州組への思い入れは強い。指揮官は昨年12月上旬に欧州行脚し、大津、指宿(セビリア)、宇佐美(バイエルンM)の練習を視察。五輪予選は日本協会に招集の拘束力がないため、クラブ関係者と下交渉を行った。昨年末のU―22日本代表候補合宿ではリーグ中断で帰国中だった大津、指宿、宇佐美、高木(ユトレヒト)を緊急招集してミーティングに参加させるなど準備を進めてきた。

 ≪勝てば王手≫U―23日本代表はシリア戦に勝てば、2月22日のマレーシア戦に引き分け以上で本大会出場が決まる。シリア戦に引き分けなら、マレーシア戦に勝ち、裏カードでシリアがバーレーンに引き分け以下で出場が決定。シリア戦に敗れれば2位に転落し、五輪出場の行方は3月14日の最終節にもつれ込むことになる。

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2012年1月24日のニュース