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原点、決して忘れぬ…神戸“存在意義”を再確認

[ 2012年1月18日 06:00 ]

イベントに参加した神戸・和田監督(左から3人目)は、ファンの前で抱負を語る

 ヴィッセル神戸の和田監督と兵庫県出身の4選手が17日、神戸市内であった「ひょうご安全の日の集い」に参加し、阪神・淡路大震災とともに成長してきたクラブの歴史を再確認した。

 17年前に震災の起こった日こそが、神戸に新たに生まれたクラブの初練習の日だった。その後、スポンサーの撤退など危機に見舞われながら、昨年はクラブ史上初の1ケタ順位にまでこぎ着けた。同市灘区出身の指揮官は、地震の発生した午前5時46分に中央区の東遊園地で黙とうを捧げた。「我々は震災とともにここまで歩んできたチーム」と話すと、東日本大震災にも触れ「神戸から発信するものがあるはず」と決意を口にした。17年前は滝川二高の3年生だったMF吉田も「ヴィッセルにとって、この日がいつもスタートという気持ちです」と思いを新たにした。

 このオフには鹿島やG大阪から期待の新戦力を獲得し、クラブとして血の入れ替えも進みつつある。しかし大事なのは、被災地のクラブというアイデンティティー。23日にある今年初のミーティングでは、震災当時の映像を流しながら神戸というクラブの存在意義を確認するつもりだ。

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2012年1月18日のニュース