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名古屋 中部電力がスポンサー撤退も 浜岡原発停止で業績悪化

[ 2012年1月14日 11:42 ]

 中部電力が、J1名古屋の公式スポンサーから撤退する方向で検討していることが、14日分かった。政府要請による浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止で業績が悪化しているため。2012年3月期で計1300億円の費用削減を進めており、スポンサー契約の継続は難しい見通しだ。

 中部電はスポンサー撤退について「経営効率化策の一つとして検討していることは事実だが、現在のところ決定していない」(広報部)と説明している。業績が正常化すれば、地域社会や経済に影響の大きい公益企業として、スポンサーへ復帰することも念頭にあるとみられる。

 中部電は地域への貢献策として、08年から名古屋の公式スポンサーに加わった。他にトヨタ自動車やアイシン精機、トヨタファイナンス、デサントが公式スポンサーを務めている。

 中部電は12年3月期の連結決算で、純損益が1100億円の赤字になる見通し。経営効率化のため、広告宣伝費などを550億円削減することを目指している。

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2012年1月14日のニュース