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市船9大会ぶり日本一!ミラクル和泉、同点弾&決勝弾

<市船橋・四日市中央工>試合終了の瞬間、ガッツボーズし喜ぶ市船橋・和泉

全国高校サッカー選手権決勝 市船橋2―1四日市中央工
(1月9日 国立)
 約4万4000人の大観衆を集めて行われた決勝で、市船橋(千葉)が延長戦の末に2―1で四日市中央工(三重)を破り、9大会ぶり5度目の優勝を飾った。市船橋は開始直後に失点したが、敗色濃厚の後半ロスタイムに主将のFW和泉竜司(3年)が起死回生の同点ゴール。延長後半5分にまたも和泉が決勝弾を叩き込んで死闘に終止符を打った。
【試合結果 トーナメント表】

 完璧なシュートだった。延長後半5分のカウンター。和泉は左へ流れながらゴール前に進入し、宇都宮の縦パスを受けて前を向いた。切り返しでDFをかわすと、右足を振り抜きゴール左上に決勝弾を突き刺した。「完璧。GKに触られてギリギリだったけど」。市船橋を5度目の頂点に導いたヒーローは、人さし指を突き立てジャンプして喜びを爆発させた。

 歓喜の前には苦闘があった。開始直後に失点し0―1のまま後半ロスタイムに突入。敗色濃厚。完全に追い詰められた。しかし和泉は諦めていなかった。右CKからの混戦。目の前に転がったボールを右足で押し込んだ。延長突入の笛まで残り3分で起きた奇跡の同点劇。殊勲の背番号10はベンチに向かって走り、控え選手たちと抱き合った。土壇場で2ゴールを挙げた主将は「チームが苦しいときに点を取って助けられた。新しい歴史をつくった」と胸を張った。その背中を押したのは部員全員の思いだった。

 この日朝のミーティング。スタッフらが作製したモチベーションビデオを見て気持ちを高めた。千葉県大会の得点シーンなどを編集したビデオの最後のシーンの題名は「もう一つの選手権」。メンバーに入れなかった3年生が練習場でプレーしている映像だった。85人の部員全員が一緒に戦っている。そんなメッセージが込められていた。

 直後にメンバー外の部員全員が登場。代表して2人が「自分はケガが多く、みんなとサッカーする時間は少なかった」などと涙ながらにスピーチ。「苦しい選手の分まで結果を出すしかない。一丸だったチームがさらに一丸になった」と和泉。キャプテンマークにはベンチに入れない3年生全員の名前が書き込まれていた。苦しい時間帯は左腕を見て奮い立った。

 元日に、市船橋OBで選手権で2度優勝し3年時には得点王を獲得した北嶋秀朗(柏)と電話で話し「得点王を獲ります」と宣言した。得点王にはなれなかったが、日本一で恩返しした。北嶋が観戦した3回戦は得点できず「(次に北嶋が観戦する)国立では決める」と話していた。その約束も果たした。観客席で見守った北嶋も「大舞台で2点取るのは凄い。やってくれた」と絶賛した。

 四日市市出身で相手には中学時代一緒にプレーした選手もいた。和泉は「全国制覇できるチームだと思って市船に来た。遠い三重から千葉に来てよかった」と笑った。劇的勝利にも涙はなかった。「うれしいことの方が大きくて涙は出ません。最後は気持ち。それが上回った」。頼れるエースが市船の歴史に新たな1ページを加えた。

 ◆和泉 竜司(いずみ・りゅうじ)1993年(平5)11月6日、三重県四日市市出身の18歳。羽津SCでサッカーを始め、FC四日市を経て市船橋に進学。優勝した2年時の10年高校総体では7得点し得点王。好きな選手はスペイン代表FWビジャ(バルセロナ)。好きなチームは名古屋。趣味は音楽鑑賞。1メートル73、68キロ。血液型A。家族は両親と姉。卒業後は明大進学予定。

[ 2012年1月10日 06:00 ]

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