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尚志「諦めない気持ち」で福島へ届けた意地の1点

[ 2012年1月8日 06:00 ]

<尚志・四日市中央工>後半37分、尚志・山岸がゴールを決める

全国高校サッカー選手権準決勝 尚志1-6四日市中央工

(1月7日 国立)
 福島県勢で初めて国立のピッチに立った尚志だったが、6失点で力尽きた。風上だった前半は9本のシュートを放ったが、無得点。仲村監督は「ボールを支配できた前半で点を取れなかったのが痛かった」と大敗に唇をかんだ。

 0―4の後半37分には、MF山岸祐也が右足ミドルで1点を返した。山岸は「諦めない気持ちを見せられたと思う。福島の皆さんに少しでも勇気が届けられたらうれしい」と目を潤ませた。

 震災から4日後の昨年3月15日にチームは一時解散。仲村監督自らバスを運転し、13時間かけて約20人の県外の選手を実家に送り届けた。「もうこのメンバーでサッカーはできないかもしれない」という思いがよぎった。歴史的な大会を終えた指揮官は「震災があっても1人も辞めずに“全国制覇がしたい”と言って集まってくれた。思い出に残る大会だった」と声を震わせた。

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