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大会最多17得点の大分、ケガ人続出で総力戦を覚悟

[ 2012年1月7日 06:00 ]

5日の準々決勝・市西宮戦で右足じん帯を痛めた大分MF上野

全国高校サッカー選手権準決勝 大分―市船橋

(1月7日 国立)
 今大会最多の17得点で大分県勢初の4強入りした大分は、準決勝の市船橋戦に総力戦で臨まざるを得なくなった。5日の市西宮との準々決勝で右足首を負傷したMF上野がこの日、じん帯損傷と判明。出場は絶望的となったからだ。

 朴英雄監督は「あすは一番走らなければならない日なのに、一番状態が悪い。頭が痛い」と今大会初めて表情を曇らせた。1ボランチの上野は県大会から全試合に先発するなど攻守でチームを引っ張ってきた。その代役にはやむなくFW武生を起用することになった。1回戦の北陸戦で2得点した3トップの一角は、昨夏に練習でボランチに入ったことがあるが実戦は経験ない。それでも朴英雄監督は「今はメンバーの中でいじるしかない」。6日の練習は付きっきりで武生を指導した。

 4得点中のFW岡部や3得点中のMF梶谷も足などを痛め、チームは野戦病院も同然。苦しい状況で慣れないポジションに入る武生は「分からない分は走るしかない。相手に負けずに対応し、期待に応えたい」と覚悟を固めた。初めて踏む国立のピッチで、夢の続きは簡単には終わらせない。

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