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高3・久保「無我夢中」V弾!9年ぶり決勝進出!

[ 2011年12月30日 06:00 ]

<横浜・京都>延長後半11分、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ京都・久保

天皇杯準決勝 京都4-2横浜

(12月29日 国立)
 ベンチ入り18選手の平均年齢は23・3歳。若さを前面に押し出した京都が山形、鹿島に続いてJ1を食った。元韓国代表MF朴智星(マンチェスターU)や元日本代表MF松井(ディジョン)を擁した02年度以来の決勝へと導いたのは、若いチームの中でも最年少の高校3年生の久保だった。

 「無我夢中でした。GKの位置?見えてなかった。感覚。結果が出せて良かったです」。2―2の延長後半11分、工藤からのパスに抜け出し、右足で左隅に流し込んだ。同15分には19歳の駒井のダメ押し弾をアシスト。大木監督の「決める力がある」の言葉通り延長前半14分からの出場で大仕事をやってのけた。

 中学卒業と同時に山口県から京都U―18にサッカー留学。今季は2種登録ながらリーグ30試合で10得点を挙げた。VVVフェンロなど複数の海外クラブから興味を示され、今月はホッフェンハイムの練習に参加した。リーグ戦の終盤はドゥトラが好調だったため先発出場の機会を失ったが「やってやろうと思った」と意地を見せた。

 チームは先制を許しながら後半に工藤、ドゥトラのゴールで逆転。後半ロスタイムに追いつかれても、そこから突き放した。大木監督が目指す攻撃的パスサッカーがかみ合い、若いチームは1戦ごとにたくましくなっている。「京都としては2度目の決勝だけど(前回は)随分前。新しい歴史をつくりたい」と指揮官。リーグ戦では2戦2敗だったFC東京とのJ2対決は、若い力で三度目の正直を果たす。

 ◆久保 裕也(くぼ・ゆうや)1993年(平5)12月24日、山口県生まれの18歳。山口市立鴻南中から京都U―18入り。昨年8月にトップチームで出場可能な2種登録。今季は4月24日の岡山戦でJデビューを飾るなどリーグ30試合10得点。U―16、17、18日本代表。1メートル77、68キロ。利き足は右。血液型A。

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2011年12月30日のニュース