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ハーフナー オランダ1部フィテッセ移籍が決定的に!

[ 2011年12月17日 06:00 ]

オランダ・フィテッセへの移籍が決定的となったハーフナー

 今季限りで甲府を退団する日本代表FWハーフナー・マイク(24)がオランダ1部リーグのフィテッセへの移籍が決定的であることが16日、分かった。早ければ週明けにも正式合意するとみられる。ドイツやスペインなど国内外の複数クラブが超大型FWの争奪戦を繰り広げてきたが、両親の母国でもあるオランダでさらなる飛躍を目指す。

 1メートル94の長身FWの新天地が、いよいよ決まる。複数の関係者によると、フィテッセ側は年俸7000万円(推定)の3年契約を提示。早ければ19日にも基本合意し、念願の海外移籍が実現する。

 ザックジャパンでの存在感が高まっているハーフナーの獲得に向けて、FWの補強が急務だったフィテッセの動きは早かった。代表初得点を含む2得点を奪った10月11日のW杯アジア3次予選・タジキスタン戦(長居)のわずか4日後、アウェーのC大阪戦にスカウトを派遣した。この試合でハーフナーは2得点。ファンデンブロム監督が0泊2日の強行日程で来日して視察した11月3日のホーム横浜戦でもゴールを記録した。これでフィテッセ側の気持ちは固まり、他クラブに先駆けて正式オファーを出した。

 その後、ドイツのボルフスブルクやシュツットガルト、スペインのクラブなど国内外のクラブからオファーが殺到。今月上旬にはボルフスブルクの施設見学のために渡欧するなど、ハーフナー自身も移籍先を模索してきた。将来的には「スペインリーグでプレーしたい」との希望がある。それでも今回はスペインからのオファーを断って、ラブコールを送り続けてきたフィテッセを新天地に選ぶ決意を固めたようだ。関係者は「オランダで活躍して、いずれスペインに移籍という道筋を考えている」と明かす。

 最終決定すれば、年明けの早い段階でオランダに渡ってチームに合流するとみられる。ザックジャパンにとって欠かせないストライカーになりつつあるハーフナー。さらに成長して日本代表に貢献したいとの思いは強く、両親の祖国でさらに“ビッグ”な選手になる。

 ▽ハーフナー・マイク 1987年(昭62)5月20日、広島県生まれの24歳。06年横浜ユースからトップチームに昇格。J2の福岡、鳥栖などを経て、10年J2甲府に完全移籍。同年20得点で得点王に輝き、J1昇格に貢献。今年8月の日本代表候補合宿で初招集。9月のW杯3次予選・北朝鮮戦で代表デビュー。父は清水のGKコーチを務めるディド氏。両親ともオランダ出身で、93年に日本国籍取得。1メートル94、86キロ。

 ▽フィテッセ・アーネム 1892年創設。本拠地はオランダ・ヘルダーラント州アーネム。財政危機や2部降格などを乗り越え、89~90年以降は1部に定着。クラブカラーは黄色と黒。シンボルは鷹。国内リーグでの優勝はなし。本拠のヘルレドームは2万9600人収容。現在は日本代表のDF安田も所属。ジョン・ファンデンブロム監督。

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2011年12月17日のニュース