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札幌4年ぶり黒字 J1昇格効果&ダニルソン資金で

[ 2011年12月16日 10:28 ]

 札幌を運営する北海道フットボールクラブは15日、札幌市内で定例取締役会を開催。矢萩竹美社長(61)は「興行収入、広告料収入は(予算を)下回ったが今年は黒字になるでしょう」と、4年ぶりに単年度黒字となる見通しを明かした。

 今季は東日本大震災の影響で、開催日程が大幅に変更。ホーム開幕戦が流れた上に、大量動員が見込める札幌ドームでの試合も1試合減った。それでもJ1昇格の懸かった12月3日のFC東京戦(札幌ドーム)では観衆3万9243人を記録。目標の総動員数21万人には届かなかった(19万9162人)が、マイナスを最小限に食い止めた。さらに名古屋へ期限付き移籍中のMFダニルソンが来季から完全移籍。その際に発生する資金が大きな収入となり、単年度黒字となった。

 しかし、債務超過という課題も残されている。Jリーグからは、解消へ現実的な予算を組むようにと指導されており「堅く、黒字になるような予算になる」と矢萩社長。トップチーム人件費は、J1でも最低水準の約4億8000万円に設定する見通しだ。さらにシーズンシートの前倒し販売など手を打っている。J1残留と健全経営。来季はこの2つの実現を目指す。

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2011年12月16日のニュース