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町田 J2昇格確実!“ポポヴィッチ流”で有終飾った

[ 2011年12月12日 06:00 ]

<町田・讃岐>試合後にJ2昇格を確実にした町田イレブンは、ゴール裏のサポーターと喜びの記念撮影を行う

JFL最終節 町田ゼルビア2-0カマタマーレ讃岐

(12月11日 町田)
 東京に3つ目のJクラブが誕生する。JFL最終節が11日に行われ、Jリーグ準加盟の町田はホームで讃岐を2―0で下し、3位となった。来季からのJ2参入に向け、条件の一つだった4位以内を満たしたことで、12日に行われるJリーグ臨時理事会で入会が承認されることは確実。来季J1に復帰するFC東京、J2の東京Vに続いて、町田が東京を熱くする。

 町田コールの中であいさつした守屋実代表が声を震わせた。「この2年間は入会審査も受けられない苦しい状況だった。89年の設立から22年の時を経て初めて入会の条件を満たしました」。サッカーの街・町田にJクラブが誕生した。

 最終戦も攻撃サッカーを展開した。前半42分に酒井の左クロスをディミッチが左ボレーで決めて先制した。その後も主導権を握り、後半43分には星が左足でダメ押しゴール。来季からFC東京の指揮を執るポポヴィッチ監督は「自分たちのスタイルをぶれずに貫けた」と胸を張った。

 09年、10年とホームの町田市立陸上競技場がJリーグの基準を満たさないことから入会申請を断念。来季はスタンドを改修し、仮設スタンドを設置することで審査をクリアし、4位以内だけが残された条件だった。

 町田出身の酒井は感慨深げに振り返った。「町田は育成組織があってトップチームだけなかった。小さなクラブだが、これからも育成からいい選手が出てくる」。クラブ運営費は今季の2億8000万円から来季は4億円に増額する予定。巨大都市・東京の小さなクラブが、来季はJ2で旋風を巻き起こす。

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