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攻撃サッカー貫く…新潟・黒崎監督が狙う「実績ある日本人FW」

[ 2011年12月8日 13:23 ]

シーズン総括会見で来季の補強ポイントを語った黒崎監督

 J1新潟の黒崎久志監督(43)が7日、新潟県聖籠町のクラブハウスでシーズン総括会見を行った。監督2年目は決定力不足が響き、クラブJ1ワーストタイの14位で終了。3年目となる来季へ向けては引き続き攻撃的サッカーを推し進める方針を口にし、補強として実績ある日本人FW獲得をクラブに要望していることを明かした。

 黒崎監督は普段の練習時と同じトレーニングウエア姿で会見に臨んだ。今季は昨年から順位を5つ落とし、06年に並ぶクラブワーストの14位。「浮き沈みの激しい不安定なシーズン。まるでジェットコースターのようだった」と一年間を振り返った。開幕5戦不敗(2勝3分け)が一転、チームワーストの9戦勝ちなし(4分け5敗)とつまずき、その後も安定した力を発揮できずにJ1残留争いに甘んじた。

 守備は46失点で、昨季の45失点とほぼ同じ。だが、今季総得点は38と昨年の48点から10点も減った。黒崎監督も「(今季の)攻撃は物足りなかった。ただ、チャンスはないわけではない。シュートの精度、決定力を上げていければ」と2年契約の最終年となる来季へ決定力アップを口にした。

 もちろん来季も監督就任当初から掲げている攻撃的サッカーの旗印は変えない。「(持ち味の)カウンターを抑えられた時にどうするか、オプションを増やしていかなくては」と、より攻撃的なスタイルを追求する姿勢だ。そのためには補強も必要となってくる。「前(前線)がいかに点を取っていけるかを考えると、今年のメンバーをベースに日本人のFW、得点の取れる実績ある選手を(クラブに)リクエストしている」と明かした。

 最終節のホーム名古屋戦の観客動員は2万6300人。今季の東北電力スタジアムは一度も4万人超えがなかった。指揮官は「勝てなかったことが理由だとも思うが、以前は勝てなくても(観客が)入っていた。これは新潟にサッカーが根付いた証拠で、サポーターの皆さんがゲーム内容とかをチョイスするようになったから」と分析。その上で「サポーターの皆さんに喜んでもらえる、応援してもらえるチームづくりをやりたい」と誓った。3年目の来季は勝負の年。「しっかりと結果が残せるように、明確にやりたいサッカーを前面に出して戦いたい」。よりアグレッシブに戦い、得点も観客数も増やす決意を新たにしていた。

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2011年12月8日のニュース