×

本田 故障でCL欠場 全治10日もザックジャパンに暗雲

[ 2011年11月24日 06:00 ]

故障が再発し、欧州CLリール戦を欠場したCSKAモスクワの本田圭佑

 日本代表MF本田圭佑(25)が再び右膝に不安を抱えた。欧州CLは22日、各地で1次リーグの8試合を行い、右膝半月板損傷から戦列復帰したばかりだったCSKAモスクワの本田は故障の影響でホーム・リール戦を欠場。9月に手術を行ったスペイン・バルセロナで検査を受けた結果、全治約10日と診断された。

 発表されたメンバーを見て、誰もが目を疑った。今季初の欧州CL出場が確実視されていた本田が、先発はおろかベンチからも外れていた。

 CSKAモスクワの広報担当者は「前日(21日)の練習で体のどこかに不調を感じたため、急きょメンバーから外れた」と説明。スルツキ監督は「治ったばかりの右膝の問題なのか分からないので、コメントのしようがない」と明言を避けたが、右膝の手術を執刀した医師の診断を受けるために本田が22日にバルセロナに向かったことを明かした。

 クラブは23日、検査を受けた結果、7~10日間の治療で復帰できるとの見通しを公式サイトで発表した。この日バーレーンから帰国した日本協会の原博実技術委員長は「(18日のルビン・カザン戦で)久しぶりにプレーしたから、チェックで(スペインに)行ったと聞いている。痛めたというより、確認のため」とケガの悪化を否定した。

 本田は8月28日のスパルタク・モスクワ戦で右膝半月板を損傷し、9月1日にバルセロナの病院で手術を受けた。ルビン・カザン戦は約2カ月半ぶりの復帰戦だった。全治10日であれば、12月7日のインテル・ミラノとの欧州CLには出場できる可能性が出てきた。ただし、今回は復帰直後に痛みが出ただけに、右膝に過度の負荷がかかった場合、再び離脱に追い込まれる可能性も秘めている。

 ザックジャパンの大黒柱でもある本田だが、W杯アジア3次予選はここまで全て欠場。日本代表は最終予選進出を決めたが、15日の北朝鮮戦では初黒星を喫した。立て直しを図って最終予選を勝ち抜くためには、本田の力は不可欠だけに、長期離脱となればザックジャパンに大きな影響を与える危険性も出てきた。

続きを表示

2011年11月24日のニュース