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権田耐えた!!山村、清武ら主力不在も敵地完封

[ 2011年11月23日 06:00 ]

<バーレーン・日本>前半、相手選手と激しく競り合う扇原

ロンドン五輪アジア最終予選 日本2―0バーレーン

(11月22日 マナマ)
 最後まで集中力を切らさなかった。後半はバーレーンの反撃を受けたが、ゴールは許さずに9月のマレーシア戦に続いて2戦連続完封。GK権田は「きょうの試合は勝ち点3を取りたかった。守備もゼロで抑えられてよかった」と喜んだ。

 大黒柱の不在を感じさせなかった。不動のボランチとして攻守の要となっていた主将のMF山村が負傷離脱。代役で主将を務めるFW永井がベンチスタートとなったため、ゲーム主将を務めた権田が酒井宏、鈴木らの守備陣を統率した。「この2試合の先に五輪がある。バーレーンは強い気持ちで来ると思う。アウェーだし、多少受ける時間は多いと思うけど、どんなピッチ、気候、相手のサッカーでも、自分たちのサッカーで入っていきたい」と話していた経験豊富な守護神は落ち着いたプレーを披露。前半39分の相手ミドルシュートが左ポストに当たりヒヤリとする場面もあったが、後半ロスタイムの相手FKもしっかりクリア。最後までゴールマウスの前に立ちはだかった。

 山村を欠いたボランチは、扇原と山本がスタメンでコンビを組んだ。後半の序盤に押し込まれると「守備を安定させたかった」という関塚監督は7分に山本に代えて山口を投入。C大阪の同僚でユース時代からお互いを知り尽くした扇原と山口が中盤の底で体を張ってバーレーンの反撃の芽を摘んだ。C大阪の同僚であるMF清武がA代表に専念するため不在。追加点の起点ともなった扇原は「キヨくんには“A代表で頑張ってきてください”と伝えた。いなくても勝てるというのを証明したい」。山村、清武ら主力が不在でもアウェーで快勝し権田は「このチームは誰が出てもやれる」と胸を張った。“控え組”が活躍してのチーム力の底上げは予選残り4戦につながるはずだ。

 ▼FW大迫 勝つことができたのは、本当に良かった。(終盤の好機は)決めないといけない。(自分が)点を取れなかったのは悔しい。

 ▼DF酒井宏 相手が予想より速くてバタバタしてしまった。難しい試合だったが、先制点で楽になった。次はホームで勝ちを義務づけられるが、勝ちたい。

 ▼原博実技術委員長 簡単にいかないとは思っていたが、前半終了間際に点を取れて落ち着いた。集中しにくい雰囲気で、選手は落ち着いてやってくれた。シリアは強い相手。いい準備をしてホームの国立で勝ち点3を取ることが大事。

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