×

雪で練習場使えない…札幌←→室蘭 往復4時間バス通勤

[ 2011年11月22日 15:48 ]

雪で閉ざされた札幌・宮の沢の練習場

 札幌にまた「雪の試練」だ。22日のオフを挟んで23、24日に予定されていた札幌・宮の沢での練習開催が積雪の影響で難しいことから、積雪量の少ない室蘭市の室蘭入江陸上競技場に変更されることが濃厚となった。札幌市は20日未明から降り続いた雪で積雪約10センチを記録し、宮の沢の練習場も一面銀世界。今後の予報も雪のため、練習場の変更を余儀なくされそうで、室蘭までは往復4時間のバス移動。昇格争いで正念場を迎えている札幌が、次節26日の湘南戦(平塚)に向け、苦心の調整を強いられる。

 天はまたも見放したのか。札幌が往復4時間のバス移動を余儀なくされそうだ。22日はオフだが、26日の湘南戦(平塚)まで練習期間は3日間ある。クラブスタッフは「除雪も追いつかない。室蘭はうっすらと積もった程度と聞いているので、23、24日(の練習場)は基本線は室蘭になると思う」と説明。当日の朝の状態を見て正式決定となるが、予報は雪で気温も上がらないのが現状だ。

 悪夢を繰り返すわけにはいかない。20日の草津戦は1点リードしながら、後半45分から3分間で逆転負けを喫した。先週も積雪の影響で、17日はランニングと筋力トレーニングでの調整。翌18日は、スタッフ陣の懸命な除雪作業でピッチの約4分の1を確保。セットプレーの確認だけは行ったが、紅白戦など実戦練習は満足にできなかった。

 当初は練習場所として、札幌ドームや07年のJ2優勝時に使用した苫小牧駒大のグラウンドも候補に挙がった。しかし、札幌ドームは23日に人気アイドルグループ「関ジャニ∞」のコンサートが開催予定。また、苫小牧駒大のグラウンドは人工芝で、故障を抱える選手には大きな負担となる。そこで札幌市内から約120キロと長距離移動とはなるが、天然芝で6月12日に横浜FC戦が行われた室蘭を代替地に選択した。

 J1昇格への土俵際。そこに降りかかる大きな苦難にも、石崎監督は「苦労して(J1に)上がった方がいい。苦労した人間は強くなる。湘南戦はまず勝つこと。最後まで分からないよ」と前を向いた。昇格への道。壁が何重にもなって札幌に立ちはだかっている。

続きを表示

この記事のフォト

2011年11月22日のニュース