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ザック 西アジア遠征を希望!W杯最終予選対策へ動き出す

[ 2011年11月14日 06:00 ]

<日本代表練習>練習の合間にボールを蹴るザッケローニ監督

 W杯アジア3次予選突破を決めた日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)が来年5月に西アジア遠征を計画していることが13日、判明した。日本サッカー協会の小倉純二会長(73)が明かした。関係者によれば、指揮官は来年6月に始まるW杯アジア最終予選の最大の敵にイランを挙げており、その対策が目的。日本代表はこの日、北京合宿を打ち上げ、14日にはアウェー・北朝鮮戦(15日)に向けて平壌に乗り込む。

 W杯アジア最終予選進出を決めたザッケローニ監督は、早くも“次の一手”を打っていた。前日、北京入りした日本サッカー協会の小倉会長と宿舎でトップ会談。イタリア人指揮官は、来年6月から始まるW杯アジア最終予選に向けた強化策として、西アジアへの遠征希望を打ち明けたという。

 指揮官の狙いは「仮想イラン」だ。近い関係者には最終予選で最大級に警戒する相手としてイランを挙げたことも判明。イランは高い個の能力と組織力を併せ持ち、3次予選E組で首位を走っている。

 3次予選の他の組では、ヨルダンが中国を撃破、オマーンがオーストラリアを倒すなど、西アジア、中東勢が躍進。従来の勢力図に異変が起きている。最終予選には10カ国が進むが、イラン以外にもヨルダン、イラク、レバノン、サウジアラビア、カタールが突破圏内にいる。日本は優勝した1月のアジア杯でもヨルダン、シリアに苦戦しただけに、西アジア遠征が実現すれば絶好の対策となりそうだ。

 ザックジャパンはこの日、北朝鮮戦に向けた北京合宿を打ち上げた。3次予選はまだ2試合残っているが、最終予選に向けた準備にもぬかりはない。

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2011年11月14日のニュース