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INAC神戸初優勝!!川澄決めたダメ押し弾

[ 2011年11月13日 06:00 ]

<INAC神戸・AS狭山>川澄は歓喜のシャワーを浴びる

なでしこリーグ・第17節 INAC神戸4―0AS狭山

(11月12日 ホームズ)
 INAC神戸がリーグ初制覇を果たした。ホームでAS狭山と対戦し、主将のなでしこジャパンFW川澄奈穂美(26)のゴールなどで4―0と快勝し、初タイトルを手にした。今季はMF沢穂希(33)、FW大野忍(27)らが加入。なでしこジャパンの主力を7人も擁する豪華メンバーで無敗のまま頂点に立った。なでしこリーグ女王のINAC神戸は「TOYOTA Vitz Cup」(30日、国立)でアーセナル・レディース(イングランド)と対戦する。

 黄金のテープが舞い上がる中で、川澄が優勝カップを高々と掲げた。「年間を通して戦って優勝するのは難しいと思っていた。ホームで決められて、うれしかった。自分たちのプレーを自信を持ってやれば、勝てると思っていた」と笑顔の主将はそう振り返った。

 序盤は攻めあぐんだが、前半25分に近賀が先制すると主導権を掌握。2―0の後半24分には左サイドの川澄が送ったクロス気味のボールがそのまま決まった。「しのさん(大野)にパスをしてというイメージで狙った通り。しのさんがつぶれてくれて得点になった」。後半44分には大野がPKで加点。日韓エースの沢と池笑然が多彩な攻撃を組み立て、川澄と大野はともに11得点で得点ランクトップに並んだ。圧倒的強さを見せつけた。

 W杯優勝の余波で練習場に報道陣、ファンが殺到し、環境の変化に戸惑った。優勝して当たり前という重圧に足踏みもした。9月のロンドン五輪最終予選の疲労もあった。それでも最後はゴールラッシュで決めた。

 星川監督は「全勝優勝を目標とした中で、それに近いこと(無敗)をやってくれた選手に感謝したい。今後もINAC神戸は日本女子サッカーを引っ張っていく」と胸を張った。既に来季へ有望選手の獲得に動き、夏には常設の練習場も完成する。まずは15戦無敗、45ゴールと圧巻の記録を残した優勝で、新時代の幕開けを高らかに宣言した。

 <歓喜のシャンパンファイト>試合後はスタジアムの一角でシャンパンファイトが行われた。川澄主将の「行くぞー!」の合図とともにスタート。大野はタレント加藤茶のようなコスプレで登場。川澄は大きな金色のリボンをつけた姿で喜びを爆発させた。用意された一斗だると1000本のノンアルコールビール、シャンパン5本は20分間で泡となった。

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