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岡崎2発!俊輔超えた、和司に並んだ…最終予選一番乗り

[ 2011年11月12日 06:00 ]

<タジキスタン・日本>後半16分、ヘッドでゴールを決める岡崎

W杯アジア3次予選C組 日本4―0タジキスタン

(11月11日 ドゥシャンベ)
 日本代表はアウェーでタジキスタンに4―0で快勝した。劣悪ピッチをものともせず、FW岡崎慎司(25=シュツットガルト)が2得点の活躍。後半16分にヘッド、終了間際に右足でゴールを決めて勝利の立役者となった。MF中村俊輔(33=横浜)と並んでいた通算得点は26に伸び、歴代5位タイに浮上した。ウズベキスタンが北朝鮮を1―0で破ったことで、日本とウズベキスタンは2試合を残してC組2位以内が確定。ともに最終予選進出一番乗りとなった。12日からは北京で合宿を張り、15日のアウェー・北朝鮮戦(平壌)に臨む。
【試合結果 W杯アジア3次予選】

 ぽっかり空いたゴール前のスペースに、岡崎が迷うことなく突っ込んだ。1点リードの後半16分、左サイドを突破した香川のクロスに反応。ファーサイドに走り込みフリーになると、頭でネットを揺らした。3―0の後半ロスタイムには清武のパスを受け、右足でダメ押し弾。「勝つことが一番のテーマだった。何度もチャンスはあったので、決められてよかった。とりあえずゴールを稼げました」と胸を張った。

 これで対中央アジア勢は5戦6発。お得意様相手に“固め打ち”し、国際Aマッチ通算得点を26に伸ばした。6位で並んでいた中村俊を抜き、5位の木村和司氏(横浜監督)に肩を並べる価値ある2発。“アジアの大砲”と称された高木琢也氏(J2熊本監督)にも、あと1点に迫った。岡崎にとって中村俊は師と仰ぐ存在。昨オフにシュツットガルトへ移籍する際にはセルティック時代の話を参考にアドバイスを受けた。背中を追い続けてきた先輩を超える節目の一戦となった。

 釜本邦茂氏(日本協会副会長)、三浦知良(J2横浜FC)、原博実氏(日本協会技術委員長)という偉大な存在も視野に入ってきたが、謙虚な姿勢は忘れない。「きょうは決めるだけのゴールだった。1点目は(香川)真司、2点目は清武のゴール。俺だけのゴールじゃない」。好きな言葉は「感謝」。どれだけ得点を積み重ねても初心を忘れずにいるからこそ「オカ侍」と呼ばれる今の姿がある。

 08年10月9日のUAE戦で代表デビューしてから1128日。アジア勢にはめっぽう強いだけに、15日のアウェー・北朝鮮戦で高木氏を一気に抜いて単独4位に浮上する可能性も十分にある。得点した試合は15勝1分けと、不敗神話も継続中。「アウェーで4―0は良い結果だと思う。でも強い相手ならカウンターでやられていたかもしれない。まだチームは完成していない。もっと良いチームになれるように頑張りたい」。ウズベキスタンも勝ったことで3次予選2試合を残して最終予選進出が決まったが、日本が誇るストライカーは、飽くなき向上心を携えて次なる敵地・平壌へと乗り込む。

 ≪ゴン以来の2戦連続マルチ弾≫FW岡崎が2ゴール。10月11日のタジキスタン戦に続き2試合連続の2得点。日本代表の国際Aマッチ2試合連続マルチゴールは中山雅史が00年2月16日・ブルネイ戦で3得点、同20日・マカオ戦で2得点して以来11年ぶり通算16回目。釜本邦茂が5回、高木琢也と三浦知良が各2回記録していて岡崎は10人目になる。また、岡崎は通算26得点とし、歴代5位の木村和司に並んだ。

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