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ザック監督が熱血指導 ハーフナーよビアホフになれ!

[ 2011年11月9日 06:00 ]

<日本代表・練習>ハーフナー(左)にマンツーマン指導するザッケローニ監督

 日本のビアホフになれ!日本代表はドーハ合宿2日目の7日、W杯アジア3次予選タジキスタン戦(11日、ドゥシャンベ)に向け本格的な戦術練習に突入した。FWハーフナー・マイク(24=甲府)は、アルベルト・ザッケローニ監督(58)からマンツーマンで熱血指導を受けた。ウディネーゼ、ACミラン時代に共に戦った世界的ストライカーのFWオリバー・ビアホフ(43=現ドイツ代表チームマネジャー)をモデルに、1トップのあり方を説かれた。

【日本代表メンバー W杯アジア3次予選】

 他の選手が引き揚げた後のピッチが2人の男の熱気に包まれた。全体練習後、ハーフナーはザッケローニ監督に呼び止められ、20分間のマンツーマン指導を受けた。日本が得意とするパスサッカーには不都合なピッチ状況が予想されるタジキスタン戦。1メートル94の長身FWは、その高さを武器に空中戦に勝機を見いだそうとしている指揮官の期待をひしひしと感じた。

 「甲府ではボールサイドばかりにいる、サイドを崩しても真ん中にいないと言われた。もっとゴールを狙える位置にいろ、と(指示された)」

 練習後、ザッケローニ監督は報道陣に対応しなかったが、直接指導の最大の肝は世界に通用する1トップの心得を授けることにあったと思われる。ウディネーゼ(95~98年)、ACミラン(98~01年)の監督時代、1メートル91の元ドイツ代表FWビアホフを1トップに置いて戦いACミランではリーグ優勝した指揮官は、ハーフナーをその世界的ストライカーと重ね合わせ指導したのだ。

 前田、李らが群雄割拠するFW陣。「FWは誰が出てもおかしくない。スタメンで出られるように準備したい」。勝てば最終予選進出が決まる可能性のあるタジキスタン戦。指揮官の動きを見る限り、攻撃の軸はハーフナーになりそうだ。オランダ1部フィテッセが今冬の獲得に向け正式オファーを出す方針を決定した注目のストライカーが“日本のビアホフ”になったとき、3次予選突破は現実のものとなる。

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2011年11月9日のニュース