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清武 今月はフル代表専念「100%じゃない方が変」

[ 2011年11月2日 06:00 ]

C大阪での練習後、リフティングで遊ぶ清武

 日本サッカー協会は1日、W杯アジア3次予選・タジキスタン戦(11日、ドゥシャンベ)、同・北朝鮮戦(15日、平壌)に臨む日本代表23人を発表。右内転筋痛などの影響で10月の代表戦を棒に振ったFW清武弘嗣(21=C大阪)が復帰した。来年のロンドン五輪での活躍も期待される清武だが、11月はA代表に専念することが決定。アルベルト・ザッケローニ監督(58)の評価も高いだけに、代表初ゴールでMF本田不在の穴を埋める。

 ザックジャパンの切り札が満を持して戻ってきた。この日発表された23人に名を連ねた清武は「選ばれて本当にうれしい。2戦ともアウェーになるけど、絶対に落とせない試合。自分の持ち味をしっかり出して勝利に貢献できるように頑張りたい」と気持ちを奮い立たせた。

 10月のW杯予選でも招集されたが、右足のケガで離脱。8得点で圧勝した10月11日のタジキスタン戦(長居)は、スタンドから声援を送るしかなかった。しかし、懸命のリハビリを経て同23日の磐田戦で戦列復帰を果たすと、いきなり2得点に絡む活躍を見せた。この日の練習でも主力組として軽快な動きを披露し、自らの状態がトップレベルに達していることを感じ取った。「コンディションは悪くない。けっこう練習してるので。100%じゃない方が変です」と自信満々だ。

 司令塔の本田は今回も招集を見送られ、中盤は大黒柱を欠いたままアウェー2連戦に臨む。そんな中、原強化担当技術委員長は清武と原口の2人を今月下旬に五輪アジア最終予選を戦うU―22の代表に選ばないことを明言した。11月はA代表に専念することになるが、ザッケローニ監督も「2人は能力が非常に高く、将来性はまたさらに高い。フル代表で十分に通用する。今回の2試合で起用するかは別にして、フル代表の先輩たちと行動を共にすることで、より成長できるはず」と信頼を寄せている。

 これまでA代表では3試合に途中出場し3アシスト。本田不在で出場の機会はあるだけに、代表初ゴールで存在をアピールしたいところだ。

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2011年11月2日のニュース