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ザック監督 前田&ハーフナーでアウェー2WAY戦法

[ 2011年11月2日 06:00 ]

<日本代表メンバー発表>会見を終え満足そうな表情で席をたつザッケローニ監督(左は原強化担当技術委員長、右は矢野通訳)

日本代表発表

 タジキスタン戦では空中戦を、北朝鮮戦では地上戦を――。ザッケローニ監督が新たにツープラトン構想を立てた。「この2戦は試合によって困難が異なる。FW陣にはそれぞれ特徴があり、攻撃の選択肢を広げたかった」。セオリーには反するが、アウェー2連戦に対しFWには前田を加えた大量7人を登録。その意図は明確だった。

 偵察隊の現地リポートによれば「タジキスタンのピッチは良くない」。芝が荒れた状態では持ち味のパスサッカーが機能しない危険性がある。頼りは1メートル94、先月11日の対戦で2得点を決めたFWハーフナー。ピッチ状況に左右されない空中戦に持ち込むつもりだ。

 一方、平壌の金日成競技場は大半の選手が未体験の人工芝だが、状態は良好という。指揮官は「慣れの問題。前日には公式練習ができるので問題ない」と従来のパスサッカーを展開する。それでも、9月2日の前回対戦では終盤まで攻めあぐねた。だからこそ高い技術を誇る前田に“切り札”的な期待をかけた。6月のキリン杯以来5カ月ぶりに復帰した前田は「自分のプレーができるように練習から全力で取り組みたい」とレギュラー奪取へ意気込みをみせた。

 日本代表は現在C組の首位を快走しており「2試合で(3次予選の)突破を決めたい」と指揮官。“2つの顔”を持つザックジャパンが、臨機応変にアウェー2連戦を戦い抜く。

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2011年11月2日のニュース