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沢が救った!終了直前、執念の同点ヘッド…INAC初V王手

[ 2011年10月30日 15:14 ]

試合終了間際に同点ゴールを決め、ガッツポーズするINAC神戸・沢(左)

なでしこリーグ第15節 INAC神戸1―1浦和

(10月30日 NACK)
 なでしこリーグ第15節の4試合が30日に行われ、首位のINAC神戸はアウェーで3位浦和と1―1で引き分け、開幕からのリーグ戦の負けなしを13に伸ばした。INAC神戸は11勝2分けで勝ち点35。次節(11月6日)の2位日テレとの直接対決で勝てば、2試合を残して初優勝が決まる。

 敗戦目前のチームを救ったのは、なでしこジャパンのクイーン・沢の執念だった。1点ビハインドの後半44分、左CKからMF大野が絶妙のクロスをペナルティーエリアへ。「いいクロスが上がったので、触るだけだった」と走り込んだ沢がヘッドで合わせると、ボールはGKの手を弾いてゴール右に吸い込まれた。

 ベテランの同点ゴールで勝ち点1をもぎとったINAC神戸の星川監督は「サッカーで圧倒していても、勝負は甘くないと感じた」と苦しい戦いを振り返った。立ち上がりからボールを支配しながら前半にパスミスから失点。その後は浦和の粘り強い守備に川澄、大野の両エースが封じられ、なかなかゴールを奪えなかった。

 ゴール後は拳を突き出すような派手なガッツポーズを披露し、「1点の重みを感じたので…。とっさに出たけど、すごく恥ずかしい」と照れるほど感情を爆発させた沢。「苦戦したが、負けなくて良かった。無敗優勝は目標なので」とホッとした表情を見せた。

 次節は初優勝を懸けてホームに古巣を迎える。「優勝を経験した選手は、最後に勝つ難しさを知っている。私に重圧はないし、接戦になった方が面白みがある」。沢はいよいよ近付いてきた歓喜の瞬間を前に、余裕の表情で話していた。

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