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挫折多かったハーフナー「ここで成功しなかったらサッカーをやめよう」

[ 2011年10月12日 06:58 ]

<日本・タジキスタン>前半11分、初ゴールに喜びを爆発させるハーフナー 
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W杯アジア3次予選C組 日本8-0タジキスタン

(10月11日 長居)
 代表初先発のFWハーフナー・マイク(24=甲府)が1メートル94の長身を生かし、頭で先制弾を含む2得点をマークした。

 順風満帆に来たわけではない。「どちらかというと挫折が多い」というハーフナー。ユースから昇格した横浜で結果を残せず福岡、鳥栖、甲府と3度のJ2移籍を経験。09年5月に鳥栖に移籍した際には「ここで成功しなかったらサッカーをやめよう」と思い詰めた。だが「ここでやめたら心に大きな穴が開くと思った」と踏みとどまり、そのシーズン15得点した。諦めない心と絶え間ない努力が咲かせた大輪の花だった。

 シャイだが、胸の内には熱い心を持つ。3月11日の東日本大震災で甲府の練習が中断。1週間後、自主トレの形でスタートした初日には「震災募金」と書いた自前の募金箱を持って現れると、北風の吹く駐車場に1人で2時間も立ち続けた。「こういう時こそサッカー選手にしかできないことがある」。その姿は日本男児そのものだった。

 元オランダ代表FWファンニステルローイが目標。憧れの選手をほうふつさせる規格外の高さを誇示したハーフナーは「これを続けていくことが大事。次も頑張りたい」。超大型ストライカーがザックジャパンに大きな可能性をもたらした。

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