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“歴代最高”ド迫力のツインタワー 麻也&ハーフナー

[ 2011年10月6日 06:00 ]

1メートル89センチの日本代表DF吉田がセットプレーの鍵を握る

日本代表合宿

(10月5日)
 新ツインタワーが制空権を奪う。神戸市内で合宿中の日本代表は5日、非公開でCK練習を行い、DF吉田麻也(23=VVVフェンロ)とFWハーフナー・マイク(24=甲府)が一緒にプレー。1メートル94のハーフナーをおとりにして、1メートル89の吉田がゴール前に飛び込むパターンなどを確認した。引いて守るアジア勢相手にはセットプレーが鍵を握るだけに麻也&マイクのコンビにかかる期待は大きい。

 “歴代最高”のツインタワーがアジアの壁をぶち破る。Jリーグ発足後の日本代表では歴代最長身となるハーフナー(1メートル94)と、なぜかオランダ移籍後に身長が2センチ伸びた吉田(1メートル89)。この日は非公開で、2人の高さを生かしたCK練習が行われた。ハーフナーがニアポストに走り込んで、吉田が得点を決めるパターンなど数種類の動きを試した。

 「今までは僕が一番高かったけど、今は2番目なんで。マイク(ハーフナー)さんにマークが付けば。(得点を)取りたいっすね~」。吉田はベトナム戦、そしてタジキスタン戦での得点のイメージを膨らませた。

 9月2日のW杯アジア3次予選北朝鮮では途中出場したハーフナーにマークが集中。中央でフリーとなった吉田が後半ロスタイムに頭で決勝点を決めた。アジア杯ではCK時にニアに走り込んで“つぶれ役”となる場面も多かっただけに「ハーフナーをおとりに?そのイメージです」と吉田は自らの得点機会が増えることを喜んだ。ハーフナーも「FWなんで常にゴールは狙っている。存在感を出して決めたい」と話しており“相乗効果”にも期待が持てそうだ。

 過去の日本代表でも長身コンビはいた。オフト監督時代にはFW高木琢也(1メートル88)とMF浅野哲也(1メートル85)、岡田監督時代にはDF中沢佑二(1メートル87)とDF闘莉王(1メートル85)が空中戦で活躍した。岡田監督時代の10年1月6日のイエメン戦では吉田とFW平山相太(1メートル90)が一緒にプレーしている。だが麻也&マイクは過去のコンビをしのぐ高さを誇る。

 アジア勢は日本に対し、自陣に引いて守備を固めてくることが多いだけに、セットプレーが鍵。中でも空中戦は大きな得点源。それだけに新ツインタワーには期待がかかる。ベトナム戦は3―4―3で臨むことが濃厚。新システムを機能させるだけではなく、超ド迫力のコンビプレーでゴールを陥れる。

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