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“ポストウッチー”静学・伊東は「スピードに乗ったら手が付けられない」

[ 2011年9月20日 10:52 ]

来季の鹿島入りが内定した静岡学園高のDF伊東幸敏主将(左)

 静岡学園の右サイドバック、DF伊東幸敏主将(3年)のJ1鹿島入団が内定したことが19日明らかになった。同校から2年連続のJリーガー誕生で、ポスト内田篤人(シャルケ)として高く評価されている。伊東は近く同校で会見する予定だ。

 静学の超攻撃的右サイドバックがJの世界へ飛躍する。今季川崎F入りしたMF大島僚太(18)に続き同校から62人目、2年連続のプロサッカー選手誕生だ。

 伊東は豊富な運動量と右サイドからの正確なクロスが持ち味。1年時から右サイドバックの定位置を獲得、4強入りした昨年度の高円宮杯全日本ユース(U―18)でも活躍した。最終学年の今年は、U―17日本代表候補のMF長谷川竜也(3年)、秋山一輝(3年)とともに“3本柱”といわれている。川口修監督(38)も「スピードに乗ったら手が付けられない。J相手でも十分に通用する」と、高評価している。

 当初伊東は大学進学も視野に入れていたが、鹿島が今年に入ってアプローチ。今月に入って正式オファーが来たことから、国内最多14冠を誇る強豪クラブ入りを決意した。鹿島は09年の選手権で大会新記録の10得点を挙げた鹿児島城西のFW大迫勇也(21)や青森山田のMF柴崎岳(19)ら高卒選手を獲得して育てるのがうまいことも決め手になった。

 鹿島は伊東の試合を組み立てるセンスを評価。清水東から06年に鹿島入りし、昨夏シャルケ(ドイツ)に移籍した日本代表DF内田の穴を埋める存在として期待している。既に9クラブが競合した流通経大のU―22日本代表MF山村和也主将(21)も獲得しており、伊東は世代交代を進めるチームの一翼を担いそうだ。

 伊東は今年7月に左鎖骨を骨折。準優勝した全国総体に出られなかっただけに、最後の公式戦となる選手権へのモチベーションは人一倍高い。今月11日に試合復帰。18日に行われたプレミアリーグ・札幌U―18戦にもフル出場し、無敗の札幌に初黒星を付けた。勢いに乗るチームを引っ張り、全国選手権での好成績を手土産にJの舞台へ旅立つ。

 ◆伊東 幸敏(いとう・ゆきとし)1993年(平5)9月3日、富士市生まれの18歳。小学2年生の時に丘SSSでサッカーを始め、市選抜の富士JFCに選出される。静岡学園中を経て、09年に静岡学園入学。50メートル走6秒3。愛称は「ユキ」。好きなサッカー選手は日本代表DF内田篤人。家族は母と姉。1メートル74、66キロ。血液型B。

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2011年9月20日のニュース