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9クラブ争奪戦の末 U―22主将・山村が鹿島入り

[ 2011年9月13日 06:00 ]

鹿島入団が内定したことが分かった山村

 流通経大のU―22日本代表MF山村和也主将(21)の来季鹿島入りが内定したことが12日、分かった。

 山村はJ1の9クラブからオファーを受け、鹿島、川崎F、磐田に絞り込んでいたが、この日、鹿島入りを決断。13日に会見を開き、正式に鹿島入りを表明する。鹿島はセンターバックの即戦力として山村に英才教育を施していくことになる。

 ロンドン五輪アジア最終予選の初戦マレーシア戦(21日、ベアスタ)に向けた15日からのU―22日本代表合宿を前に、山村が大きな決断を下した。この日午後に流通経大の中野監督が鹿島側に連絡を入れ、来季の鹿島入りの意思を固めたことを伝えた。関塚ジャパンの大黒柱は「自分が成長できる環境のチームを選びたい」と話していたが、言葉通り国内最多14冠を誇る強豪を新天地に選んだ。

 U―22日本代表で主将を務める山村はボランチ、センターバックをカバーできる。強さとうまさを兼ね備え、日本代表のサポートメンバーとして10年W杯南アフリカ大会に同行するなど国際経験も豊富だ。早くからJクラブの注目を集め、浦和、横浜、FC東京、千葉など9クラブが争奪戦を展開。3月に鹿島、川崎F、磐田に絞り込み、11日に磐田、この日午前に川崎Fに断りを入れた。

 山村は13日に流通経大で会見を開き、鹿島入りの意思を正式に表明する。ロンドン五輪はもちろん、14年W杯ブラジル大会でも活躍が期待される大学No・1選手。来季の所属クラブを決めて、すっきりとした気持ちでロンドン五輪アジア最終予選に臨む。

 ◆山村 和也(やまむら・かずや)1989年(平元)12月2日、長崎県生まれの21歳。国見高から08年に流通経大に進学。U―18から各世代の代表に選出されている。09年1月20日のイエメン戦で国際Aマッチデビュー。国際Aマッチ通算1試合無得点。右利き。1メートル86、76キロ。血液型A。

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2011年9月13日のニュース